【銀魂】ヒロインが可愛すぎる ５

二百五話 ページ25

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その後屋形船に乗り合コンは開始された。これ本当に奢りだよね？
あと従業員さんがハロウィンパーティーだっていてったけどどんな風に見えてたんだろ。

早速箸をもちサラダに手をつける。このドレッシングなんだろう。
黙々とテーブルにある料理を食べ進めてるが、ここで一つ違和感が生まれた。


女の子なら女の子と、男なら男でと会話が盛り上がっているけど男女での会話がない。
例えるなら学校での給食時間。同姓同士でばかり話し合っている。合コンとは思えない光景。


柳生くんを異性にならすためだったらばこのままでは不味いのでは。
しかし誰一人司会の役を申し出ない。場はまさに膠着状態。



「いやーバラディラモックスが最近すごいんだけど、Aちゃん知ってる？」


『あぁ、アレね。最先端って感じがした』



一言も話さない私に情けを感じたのか隣の符巣沢さんが声をかけてきた。
それに少し驚きながらも話を続ける。メシ食いに来ただけなのになんか申し訳ない。



「だよね〜、私よくてリピートしちゃった」


『そう？私はあんまり。最先端の技術は使ってるけどそれだけって感じがして二週目は行かなかったかな』


「え〜私はよかったけどな。それにしても、アレ結構高くない？
Aちゃんはいくらぐらいだった？」


『んーでもやっぱ有名な役者さんとか使ってるからギャラは高そうよね』


「ちょっとまって、Aちゃんなんの話してる？」


『ドラマの話だけど』


「え？」


『え？』


「え？」



みたいな会話をしていると私の隣の柳生くんと妙ちゃんがなにか話し合っていた。



妙「九ちゃんダメよ、そんなキノコばかり残して」


九兵衛「うむ…どうも苦手だ。形がなんか気持ち悪い」



キノコの有無について。美味しいけどな。
特にエノキのバター醤油炒めが一番好き。バターと醤油って基本何でも合うからね。

でもこれは広く捉えれば向こう側の机の住人と関わるチャンス？
そう思っていると銀時が動いた。



銀時「おい、よこせよ。キノコ。
勿体ねーだろ。食べてやるよ、よこせ」



銀時がぶっきらぼうに柳生くんに向かって箸を差し出す。
もしかしてコレは給食あるあるその１、先生の見ていない場所で行われる闇取引。

嫌いなものを好き嫌いなんて知らない男子にあげることで、食べなくてすむし完食したことにより先生から高い評価を得られるあの！



いけ、その勢いで柳生くんの心の扉をこじ開けろ！

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