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百九十九話 ページ19

言いたいことを言い終わったのか立ち上がり上着を肩にかける。



沖田「旦那、Aさん、長ェ話きいてくれてありがとうございやした。
こいつは姉上には内緒で。ってきいてるわきゃねーか。

野郎には大事なもん色々もってかれたが、行かなきゃならねェ。


近藤さんには死ぬと言われたんでねィ。
最後かもしれねェ…地蔵にでも全部しゃべっときたかったのさ」



地蔵、ね。沖田は行くつもりだ。そろそろ潮時なのかね。
顔を上げるとずっとうつむいていたので照明の光が目に染みる。



銀時「その大事なもんに、アイツも入っちまってんだろ」



『ごめんねー、沖田。
地蔵は地蔵でも、動く地蔵だったみたい』



バッキバッキにかたまった身体を伸ばしながら言った。
銀時、やっぱお前もか。



沖田「旦那!Aさん」



沖田が驚き目を見開く。
私はともかく銀時にそんな演技力あったか?



銀時「さてと、眠気覚ましに一丁いくか
てめーのネーちゃんにも友達だってウソぶっこいちゃったし」


『私もお姉さんには色々感謝したいことがあるしね』



銀時、山南「『最後までつきあうぜ、総一郎君』」



眠気を感じながらも立ち上がり言う。
沖田の名前間違ったのはボーッとしてただけだから許して。

それと銀時が睡眠をとった呈で言ってるが銀時の目元には濃いクマがある。
お前絶対寝てないだろ。もうちょいうまく隠せ。



沖田「………二人とも、クマ」



銀時に文句をつけてた私だが人のことを言えなかったらしい。
沖田が目元を指先で軽く叩く。



銀時「これはあれだ、あのー」


『チンピラに絡まれた』


銀時「そう、それだ」



回らない頭でなんとか言い訳を考えた。
銀時は銀時で別の理由を考えてくれないと怪しまれるのでやめてほしい。



銀時「うっし、行くか」



三人お姉さんに背を向け蔵場の元へ向かっていく。


死の境をさ迷っているお姉さんからすれば薄情な奴だと思うかもしれない。



だけれど、見ていてほしい。
コイツらの生き様を



外に出て病院を見る。間に合うかな。

そんなことを考えながら銀時が投げてきたヘルメットを沖田に被せた。
こういうのは未来ある未成年に。


夜風が頬を撫でる。
スクーターにまたがり、振り返らないように沖田にしっかり掴まった。

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作品ジャンル:アニメ
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たこわさび - ミスティさん» 好みだなんてそんな…嬉しい言葉ありがとうございます!更新は無理のない程度でやっておりますがそのような言葉をいただくとやはり心にくるものがあります、ありがたいです!無理のない範囲でやっていこうと思います! (2022年10月3日 22時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ミスティ - この小説を読ませて頂いてますが、自分好みの作品でめちゃ好きです!更新頑張って下さい!!応援していますが体調にもお気をつけて下さい!無理なさらずに、、 (2022年10月3日 17時) (レス) @page26 id: bd5baed227 (このIDを非表示/違反報告)
たこわさび - ラウトさん» 「ワクワクが止まらない」と言っていただきありがとうございます。毎日楽しみにしていただいていることが分かりとても嬉しいです!これからも更新がんばります! (2022年9月11日 23時) (レス) id: eddcdf4797 (このIDを非表示/違反報告)
ラウト - 毎日お話の更新お疲れさまです。毎日「今日はどんな話を見れるのだろう?」とワクワクが止まりません!!忙しいと思いますが、これからも更新頑張ってください。応援しています!!! (2022年9月11日 23時) (レス) @page5 id: 698653cd83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たこわさび | 作成日時:2022年9月8日 22時

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