【ハイキュー】女の子達の争いを遠くから眺めるのが趣味です (ページ8)

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6話ページ8

Aside

体育館に到着。

先を行く国見くんとはさりげなく別れて、私はいつも通りギャラリーの最前列に居座ることにした。

…………ってか、ホントに国見くんってレギュラーだったんだな………

女の子達を見に来たとはいえ、すぐ近くにいたレギュラー陣の顔すら覚えてなかった自分の記憶力をちょっと恥じる。

ちょっとね。

ぼんやり国見くんを見ながらそんなことを考えていると、ふ、とギャラリーに目をやった国見くんと目が合った。

国見(ばーーーーーーーーか。)

『は？？』

口パクで喧嘩売ってきやがったぞこいつ！？！？今日の昼に知り合ったくせに馴れ馴れしすぎない！？！？(知り合うとは)

ふつふつと沸き上がる怒りを先程散々けなされた表情筋で必死に隠していると、

「きゃぁああああああああ！！！！！」

甲っっっっ高い悲鳴が体育館に響いた。

「え？」「何？」とざわめくギャラリー。その悲鳴はどうやら男バレの部室から聞こえたらしい

……………………もしかして！！！

新たな諍いの予感に目が輝いたのが自分でも分かった。

それと同時に部員のうちの何人かが部室へ何事かと走っていった。

……あれ、これ私も行きたいけど部室だから部外者立ち入り禁止じゃない？

きっと今頃部員では河田さんあたりが
「有栖原さんがやったのよ！！！！」
と荒れた部室を指さして泣きわめいているのだろう。そしてそれを見て
「ふぇっ！？そんなぁ～、りま何もやってないですよぉ～～～～～～～！！！！！」
と及川さんあたりに助けを求めるんだろ？なんだそれ超見たい、えっ、めっちゃ見たいんですけど！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

しかしさすがに身の程は弁えているので、今日は無理だろうな……と諦めることにした。

とぼとぼとギャラリーから降りる階段を降りていると、

……………ニヤニヤした国見くんと色気全開の部員(おそらくレギュラー)2人が私を待ち構えていた。

『え、何なの…………ってか、どちら様です？』

今トラブってる最中なんじゃ、と動揺を隠せずに問う。

「いや～、この子か、国見がさっき言ってた子ってwwwそういや朝もいた気がするわwwwwww」

笑いを堪えきれずに話すピンク髪の人。

普通に失礼だから指を差さないでいただきたい。