八百万 過去編３ ページ14
「ギャアアアアアアアアアアアア！！」
Aさんは目の前で笑っていた方を頭を鷲掴みにし、持ち上げました
体格差が一回りも二回りもある相手をあれほど軽々と持ち上げるなんて
「は、放せ！放してくれ！！あ、頭が！頭がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
悲鳴をあげる方はAさんの腕を掴み、放すよう訴えていました
それを見かねたもう一人の方がAさんに殴り掛かろうとしました
「このやろぉぉ！！！」
殴り掛かる方をAさんは片手であしらい、しまいには噴水まで蹴り飛ばしてしまいました
そして鷲掴みにされていた方も投げ飛ばしてしまいます
あまりに規格外なAさんに返り討ちにあった二人は顔を青ざめ、許しを請いました
『二度と俺と百の前にその面見せるなよ』
「「ひゃ、ひゃい」」
普段のAさんからは考えられないほど重く低音な声に二人は逃げていってしまいました
八「あ、あのAさん？」
『百ごめん。遅くれてしまって。さっきナンパされて気分悪そうだけど大丈夫？デート取り止める？』
先程まで無表情だったAさんは私の顔をみて安心と心配した顔をしていました
八「私は大丈夫ですわ！初めてのデ、デートですもの！さぁ、行きましょう！」
私は、この日のためにスムーズに手を繋ぐ練習をしてきました
ジリジリと私は手を近付けます
『よし！じゃあ行こっか！』
とAさんは何の躊躇いもなく、私の手を握り走り出しました
その日のデートコースはショッピングモールを回り、カフェで一息つき、夜のネズミーランドを楽しみました
この日はあっという間に時間が過ぎ、デートも終わってしまい家にAさんと歩きながら帰ります
『今日は楽しかった？』
八「はい！とっても楽しかったです！」
『そう、ならよかった。俺もすごく楽しめたよ。それでさはいこれ』
八「はい？これは？」
『開けてみて』
渡された黒の紙袋を開けますと、中身は綺麗な紅色のヘアゴムでした
『本当ならブレスレットとかネックレスをあげたいところなんだけど、百はいつも髪結んでるから、ヘアゴムが良いかなって』
百「ありがとうございます！毎日使わせていただきます！」
『うん、じゃ！』
そう言うとAさんは夜の暗闇に溶け込んでいきました
あれから３年、私はこの貴方からのプレゼントを肌身離さず持っています
ですから、どうか貴方も私を離さないでくださいまし
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ゼロ - とても続きが気になります！ 最新頑張ってください！(土下座) 楽しみにしてます！ (2021年9月8日 8時) (
レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年8月23日 10時) (レス) id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - とても面白かったです！応援しています！ (2021年4月3日 7時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
悠理(プロフ) - 頑張ってください！ 応援しています！！ (2021年4月2日 20時) (レス) id: 3902738c86 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです！更新頑張ってください！ (2021年3月17日 7時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝露 | 作成日時：2021年2月17日 23時
