八百万 過去編 ページ12
八百万side
あらあらAさん眠ってしまいましたわ
このままでは風邪をひいてしまいます
錬磨家の執事の方々に手伝っていただき、Aさんを寝室にお連れしました
ベッドで寝息をたてるAさん
普段の冷静沈着な彼からは想像もできないほど可愛らしい
私もベッドに腰掛け、彼の頭を撫でる
錬磨Aさん
私の憧れであり、目標であり、
そして大切な人
__________そんな彼の許嫁となって５年
１０歳で将来の結婚相手を親に決めつけられるなど到底我慢ならなかった私は、許嫁になるAさんを見定めるべく、アポ無しで錬磨家に忍び込みました
Aさまをお探ししても、全く見つからず
当初の目的を忘れ、錬磨家の敷地を見歩いていました
私の家にはないような施設がたくさんありました
射撃訓練場
ジャングルのように沢山の木々や植物が生い茂る庭
柔剣道場
そして野球ドームよりも大きなドーム型施設
同じ財閥であるはずなのに私のお家の庭よりもどこか実戦的な施設が設けられていました
私は一つ一つの施設を見学しながら見回っていました
そしてジャングルの庭に入ろうとしたところ
『危ない！！』
一人の男の子に引き留められました
八「あ、貴方はっ？」
『俺は錬磨A、よろしくね。ところで君は？使用人の人達の子供かな？』
八「わ、私は八百万 百と申します。この度私の許嫁となる錬磨A様とお会いに参りました」
『アポは？』
半眼で私を咎めるように見るAさん
八「そ、それは、"思い立ったが吉日"ということわざもあるときき、思いきってアポ無しで参りましたの・・・・・・」
痛いところをつかれ、狼狽する私
『ふーん』
八「と、ところで先程危ないと」
『あっ、そうだよ。この森はゲリラ戦を想定された罠があちこちに仕掛けられてるんだ。
ほら、これつけてみて』
ポイっと渡されたサングラスをかけると
おびただしい赤外線が張り巡らされていました
八「こんなにたくさん・・・・・・」
『ね、この赤外線にちょっとでも触れると、あちらこちらから敵排除システムが働くんだよ
それだけじゃない、落とし穴、爆弾等々が仕掛けられ、自立型ロボットが徘徊しているんだ』
もし、Aさんに引き留められていなかったらと考えると冷や汗が吹き出てきます
それにしてもあのお歳であれほどの罠達を相手に訓練するとは、末恐ろしいですわ
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ゼロ - とても続きが気になります！ 最新頑張ってください！(土下座) 楽しみにしてます！ (2021年9月8日 8時) (
レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年8月23日 10時) (レス) id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - とても面白かったです！応援しています！ (2021年4月3日 7時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
悠理(プロフ) - 頑張ってください！ 応援しています！！ (2021年4月2日 20時) (レス) id: 3902738c86 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです！更新頑張ってください！ (2021年3月17日 7時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝露 | 作成日時：2021年2月17日 23時
