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拳を空で止めたままの男は、声の主に一発入れられ

男はそのまま後ろへ倒れこんだ。



男に胸ぐらを掴まれていた僕は

もちろん、その男と道ずれになって倒れこむ







はずだった







「わっ」


腕を引っ張られ、誰かに引き寄せられた

位置的に、先ほどの男を倒した声の主だろうか




僕の顔面がそいつの胸に直撃する


「…あっ」






……近い。



しかもこいつ、ちゃっかり僕を抱き寄せている。

意味がわからない。誰だお前は

近い近い近い近い近い近い近い


勇気が出ず、そいつの顔を見ることができない


やめろ。近い誰だ




軽くパニックになっていた僕は、
店の客から拍手が起こっているのなんか聞こえなかった





「…あ、ありがとうございます」


店の主(ヘタレ)がそいつに近寄る
ペコペコと頭を下げながら。


「…構わん。…この娘、借りても良いか」


偉そうにそいつは言う


「は、はい、構いませんよ!良いですよね、雪ちゃん!ほら、たすけてもらったんだし、ね?」




「…………………え?………なんて言いました?…………よく聞こえませんでした」




ヘタレを睨みつける



「ひいぃ」


「では、借りていくぞ」


「ちょっやめてください!なんでそうなるんですか!大体、あなた誰なんです……か」


そいつの胸をドンっと強く押して、奴の腕から逃れる


奴の顔を見上げる





見覚えのある顔だ


確か………





「……また会ったな」




「…………お前」





あの時の。

少女を誘拐しようとした悪い奴だ

人間じゃなく、僕と同類の匂いがする奴だ





「貴様に話があって来た。ここでは話しにくい。共に来い」





僕の答えは聞かずに、そのまま腕を引っ張って行くあいつ


僕を誘拐する、ということではないだろう。僕を誘拐したってなにもならないだろうし

なにか大切な話があるんだ。普通の人たちには聞かれたくないような。



そいつに引っ張られるがまま、
黙ってついて行くことにした

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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時

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