14-5.___ ページ30
貴方side
朝の1件から時が過ぎ、現在は町が闇にどっぷりと沈んだ深夜。
『さぁて…。』
今日もお仕事がんばりましょ〜。
今回のライアーからの依頼は、いつもの仕事場とは違い、我々国から少し離れた森の中にある貴族の別荘にいる人物を"始末"するという依頼だった。
まぁ、この森の危険な場所や見晴らしの良い場所、他にも"同業者"の店がある事も既にリサーチ済みで、何処に何があるのかは手に取るように分かっているため、ターゲットの居る場所には簡単にたどり着くことが出来た。
だが、
『おかしい…。』
屋敷の中へ入ると、兵士はおろか、ターゲットすら見当たらない。辺りが静かなのは、敷地内に居る人間が全員寝ているからだと思っていたが、寝ているどころか、人1人見当たらない。
恐る恐る別荘内の部屋を全て見回っていると、何処からか話し声が聞こえ、声のする部屋を覗くとそこには
─何も無かった。
『話し声は聞こえているのに……どういう事…?』
幻聴…?
いや、そんな現象が起こる原因が無い。
薬を飲まされたとしても、そんな覚えは無い。
ならば…
『見て無い部屋があるのか…?』
そう思い、私は少し前に聞いた声の方向を確認し、その声のした部屋の間取りを測った。
間取りを測り終えると、今度はその隣の部屋へ行き、同じく間取りを測った。すると
『ビンゴ!』
頭の良い奴なら気づく。
今間取りを測った部屋と部屋の間には、空間があった。つまり、この空間には隠し部屋があるのだ。
そしてここからが本題。
どうやってこの隠し部屋に入るか、だ。
『ベタなのは本棚とかに仕掛けが有るけど、流石にそんな簡単なのは…』
と、本棚に並んでいる物を調べると
カチッ
部屋に響いたのは、1つのスイッチ音。
もはやこれは隠す気が無いのではと思うほど簡単な仕掛けだ。ガバガバすぎる。
進むか
そして私は、開いた扉から薄暗い階段へと足を進めた。
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うり太郎(プロフ) - あ、もう、ヤバい(語彙が)。好きです(意味深)。うん。好きいいいいいい!!(土下座して土にめり込んでそのまま起きてバク転してバク宙した(出来ないけど))早くお互いのこと気づいて欲しいぃぃ!!更新再開楽しみにしてますゥ!! (2021年8月14日 22時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
あとら(プロフ) - アイシュさん» そう言って貰えて有難いです!私もこのアイシュさんのような方好きです(突然の告白)神作品ではありませんが更新頑張ります!!応援ありがとうございます!(´TωT`) (2020年1月7日 21時) (レス) id: db9fbb9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あとら(プロフ) - CO2さん» ああああありがとうございます!?これからも頑張るのでよろしくお願いします!ヽ(;▽;)ノ (2020年1月7日 21時) (レス) id: db9fbb9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
アイシュ(プロフ) - 最高!...好きです!(突然の告白)なんで作者様はこのような神作をつくれるのですか!?更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 4ddb37048f (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!(`・ω・´) (2020年1月6日 23時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あとら | 作成日時:2020年1月4日 11時