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貴方side
zm「…せや。それを盗み聞きしてた俺は逃げ出そうとした。でもその時、孤児院の入口に知らん男がいて、もしかしたらそいつが助けに来てくれたのかも!って思ったんや。っけど…
中に通された瞬間に、そいつ、突然孤児院の奴らを皆殺しにしてったんや…」
『!?あ、貴方はその時何をしてたんですか!?』
zm「俺は!その時、助けようと思ってた…。助けようと思ってたんや…!なのに、部屋の外から見とる事しか出来んくて、家族の皆を守る事も出来んかった!」
布団にゾムさんの涙が滲む。
それと同時に、この話を聞いて私はゾムさんが嘘を着いているようには見えなかった。
zm「っ…!だから、俺は強くなる為に!殺しの勉強をした!仲間や家族を守る為に!俺は身を守る手段を学んだ…!」
『…。』
zm「あいつと会う為に!絶対死んだらあかんと思って!強くなれるように俺は今此処にいる!あいつらの分まで、生きなきゃいかんから…やから!」
ドンッ!
視界が回り、首筋に冷たいナイフが置かれる。
『…っ!』
zm「俺は、死ねへん!」
体制を変えた影響でゾムさんのフードと髪紐が取れ、綺麗な茶髪が下に伸び、黄緑色のギラギラとした目が私を射抜く。
『綺麗な、長い茶髪…?』ボソッ
─刹那、思い出す
懐かしい緑を。
『ふはは、あはは!』
zm「!?」
私はとんでもない勘違いをしていたようだ。
『あーあ…今まで何でこんな勘違いしてたんだろう。』
あの子は…私が大親友だと思っていた子は、女の子じゃ無かったんだ。
あの子は、私の住んでいた孤児院の2件隣の孤児院に住んでいた綺麗な長い茶髪の女の子…ではなく、男の子だったのだ。
よくよく考えれば、あの子は自分の事を"女"だとは一言も言っていない。
zm「さっきから、1人で、何言うとんねん!」
『…コレで、気づくかなぁ。』
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うり太郎(プロフ) - あ、もう、ヤバい(語彙が)。好きです(意味深)。うん。好きいいいいいい!!(土下座して土にめり込んでそのまま起きてバク転してバク宙した(出来ないけど))早くお互いのこと気づいて欲しいぃぃ!!更新再開楽しみにしてますゥ!! (2021年8月14日 22時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
あとら(プロフ) - アイシュさん» そう言って貰えて有難いです!私もこのアイシュさんのような方好きです(突然の告白)神作品ではありませんが更新頑張ります!!応援ありがとうございます!(´TωT`) (2020年1月7日 21時) (レス) id: db9fbb9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あとら(プロフ) - CO2さん» ああああありがとうございます!?これからも頑張るのでよろしくお願いします!ヽ(;▽;)ノ (2020年1月7日 21時) (レス) id: db9fbb9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
アイシュ(プロフ) - 最高!...好きです!(突然の告白)なんで作者様はこのような神作をつくれるのですか!?更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 4ddb37048f (このIDを非表示/違反報告)
CO2(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新楽しみにしてます!(`・ω・´) (2020年1月6日 23時) (レス) id: 55ea3c243b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あとら | 作成日時:2020年1月4日 11時