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「俺、化け物見たかもしんねぇ」

「ま、まじかよ左之!」


監察から帰ってきて何事もなく、良いんだか悪いんだかの空気の中


左之さんが化け物見たかもしれないと言い出した



その言葉に僕は反応してしまった



あの子かもしれない


満月の日に火事の現場で出会った



片言で、不思議なあの子かもしれない



僕はあの日からあの子の事を考えるようになった


満月の日に炎を操る化け物、

満月の日に家を燃やされた少女、


しかもあの少女は少なくとも“普通”じゃない

しかもあの言葉がひっかかる

『名前は無い。ただ化け物と言われる』



じゃああの子は化け物なんなんだろうか?

でも化け物と認めたくない自分もいる




「でもなんか…化け物…?うーーーーん……うーん…」


左之さんは頭の中が整理されてないらしい

さっきから唸ってばかりだ



「…戻ってきた時、左之さんおかしかったもんなぁ、
頭抱えて出てきたんだぜ?」



「でもなんかよぉ、
…こう…変わった女って言うか…」


僕は立ち上がると左之さんの前に立った



「ねぇ、左之さん。その子ってどんな姿してた?」


「え?…そうだなぁ……

暗くてあんま見えなかったんだけどよぉ

濃い紫の着物着てたな…。蝶の模様の。」



「…やっぱり…」



やっぱりあの子だ




「…総司も…見た事あるのか?」


僕の言葉と表情を読み取ると
左之さんは問いかけてきた


「…うん、まぁね…」




僕の言葉に、そこにいた全員が驚きの表情を見せた



一くんが口を開く

「左之だけでは疑いがある。

だが総司も見たとすると
その化け物の事は明確だと言えよう」


「…“左之だけでは疑いがある”…?(グスン」←


左之さん、ドンマイ。



「そうだな…」

土方さんは顎に手を当て、考えながらも賛成のようだ


でも…あの子は…


「でも…僕さ、あの子…化け物じゃないと思うんだ。」

「そうなのか?」

興味あり気に平助が問う


「…うん。あのね、僕がその子を見たのはやっぱり満月の日なんだ

その子の家が燃やされちゃっててね

話しかけたら片言で、不思議な感じの子だった

しかも、『名前は無いが化け物と言われる』って言うんだよ

それでね_____________…」





僕は話した。あの子の事を

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ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時

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