続き ページ5
明後日から定期テストです。
がんばります。
ーーーー
和馬side
「光一くんっ、これ、作ってきたの！是非食べてね！」
光一のクラスの前に、女子の大群が押し寄せている。
ちなみになぜかオレの下駄箱にもチョコが入っていた。きっと間違えて入れてしまったのだろうな、あとで返しておこう。
女子の群れには我関せずといった態度で、自分のクラスに入る。
クラス内でもどこか浮き足立っていて、今日の朝に置いてきたケーキのことが思い出された。
いや、もういいだろう。あんな黒焦げのものを送るわけにはいかない。
心の中でそう割り切ったつもりでも、なかなかケーキのことが頭から離れなかった。
ー
放課後。
さて、今日はもう帰るか。確か世界一クラブのメンバーは用事があるといっていたから、生徒会室の集まりもないだろう。
カバンを背負って、教室から一歩踏み出す。そこで、
「和馬！」
横から、聞き慣れた声が飛び込んできた。
振り向けば案の定、青いジャンパーを着た少年の姿がある。
「生徒会室に、来てくれないか」
ー
「なんだ、今日は用事があるんじゃなかったのか？」
「いや、もう終わった」
早すぎないか？
いくらなんでも、十分はかかるだろうに。
「えーと、その用事はこれだったんだ」
光一がカバンを探る。目当てのものを取り出したところで、オレの目が信じられないものを捉えた。
不格好な、黒こげのケーキ。
「え、え…なんで」
目を見開きながら問うと、言いづらそうに光一が口を開く。
「美雪さんが…渡してくれたんだ」
…姉さん、余計なことを___！
苦々しく思いながら、袋に手を伸ばす。
「わかった、持ち帰る。そんな黒こげのもの、食えたものじゃないだろう」
「いや、普通に美味しかったぞ？焦げてるように見えるだけで、中はふわふわだった」
「……食べたのか！？」
おかしい、普通この外見で食べようとは思わないだろう。
思いとは裏腹に、光一が笑顔を浮かべる。
「ありがとう。味云々じゃなくて、おれは和馬が作ってくれたのが嬉しかった」
…そういう恥ずかしいことを言うな。
だけど、今、この空気でなら言える。
「光一…好きだ」
今まで言えなかったことを口に出す。
依然として微笑みをたたえたまま、しかし真剣な光一の顔が近づいて______
ガチャ！
「やったー！光一、あたしのミラクルウルトラパーフェクトシュートが決まったよー！」
「そ、そうか。ヨカッタナ」
…空気を読め、五井。
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たまご(プロフ) - さゆさん» こんにちはー！コメント返信遅くなってすみませんー！合唱部、お揃いですね。ようやく重い腰を上げて書き始めたので、よろしくお願いします。 (10月22日 16時) (
レス) id: 6747865d62 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 私も合唱部でした… (8月15日 13時) (レス) @page49 id: f83e442703 (このIDを非表示/違反報告)
さゆ - 叫びましたよ〜！！笑 「光和最高っ！！」 (8月15日 12時) (レス) @page1 id: f83e442703 (このIDを非表示/違反報告)
アイスマン(プロフ) - おい、おい48ページの和馬くんをお姫様抱っこしたい貴様。 同感だ (2022年4月18日 21時) (レス) @page48 id: a725f7a9a5 (このIDを非表示/違反報告)
ペン太 - お返事書こうとしたらまた久しぶりになっちゃった……ぽのさん、たまごさん、お久しぶりです！ (2022年3月26日 16時) (レス) id: 1f3dfec746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまご | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時：2022年1月3日 16時
