【アイナナ】アニメヲタクの初恋-3

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桜は始業時間になっても来なかった



1回目に様子を見に来た環くんと一織に桜が来ていないことを伝えた



「先週も来てなかったんだよなー」



「まあこちらには証拠もありますし、あんなことしておいて合わせる顔もないのではないでしょうか？」



『そうなのかな…。まぁ今日は大丈夫そうだよ！』



「大丈夫な訳ねーだろ」



「あなたの電話番号とラビチャのIDは晒されている訳ですよ。スマホの中は整理したんですか？」



あれは確か一織達が見る前に片付けたはず…



「あんたが居なくなった時、マネージャーがゴミ箱から見つけた」



不思議に首を傾げる私を見て、環くんが説明してくれた



『そうだったんだ…。実はまだ何も出来てなくて…』



「そうだろうと思ってました。って言うことで、次の時間も私たちは来ますので待っていてくださいね」



『じゃーな』



環くんと一織が自分たちの教室に入っていくのを手を振りながら見送り、自分の席まで歩いた



その日は何事もなく、放課後を迎える



環くんたちが教室まで迎えに来てくれて、朝と同じように3人で歩く



今日はバイトの日で二人が送ってくれる



『2人は土日はお仕事ー？』



「俺は明日そーちゃんと。明後日はみんなと」



「私も明日は七瀬さんと撮影があります」



『やっぱアイドルって忙しいのかー』



この7人バラバラに動くメンバーたちをお姉ちゃんは一人でマネージメントしてるんだよね…



『私もみんなの為に頑張るからね！』



環くんと一織は顔を見合わせ、微笑んだ



「頼りにしてますよ」



そんな話をしているとあっという間にバイト先に到着していた

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