大切な記憶 ページ3
シルク side
シルク「?!…おい!大丈夫か!」
俺とマサイは倒れてる女の子のもとに走った
息があるのかを確認しようと、体を起こし顔を見ると、俺が知ってる人だった
シルク「…A…」
マサイ「え?」
A「…うぅ…」
シルク「A!分かるか?返事しろ!」
A「…これを…守って…これだけは…絶対に…」
シルク「A?おい、A!」
Aは本のようなものを俺に託そうとしてくる
マサイ「?!…シルク…囲まれてる…」
シルク「くそっ…こんな時に魔獣かよ…A、これはお前がしっかり持ってろ」
すぐに俺とマサイは攻撃体制に入り、向かってくる魔獣を次々に倒していった
マサイ「ふぅ…数が多かったな…」
シルク「…なんかおかしくなかったか?」
マサイ「あぁ…今まで人間なら誰でもいいって感じで襲ってたのに、今回はAを狙ってた」
シルク「だよな…Aが狙いか…持ってる本が狙いか…」
木に凭れるようにして意識を手放しているAを、俺とマサイで教会まで運び、余っているベッドに寝かせ、念のため医者に診てもらった
Aが目を覚ましたと連絡が来たのは、それから2日後のことだった
マサイと俺はすぐにAの部屋まで向かった
マサイ「A?大丈夫か?」
シルク「っていうか、めっちゃ久しぶりだよなw いつか絶対会える気がしててさw」
A「…」
シルク「…A?」
A「…あなた達は…誰ですか?」
シルク「え?数年前、ここで一緒に遊んだろ?」
A「…分からない…です…」
マサイ「…自分の名前は、さすがに分かるよな?」
A「…いえ…」
嘘だろ…やっと会えたって思ったのに…
シルク「…お前の名前はA。俺がシルクで、こいつがマサイ。数年前にこの村で一緒に遊んだんだ」
A「そうだったんですか…なんでそんな大切な記憶を忘れているのでしょうか…」
『大切な記憶』…そう言ってもらえただけでも俺は嬉しかった
マサイ「ということは…なんでこの村に来たのかも分からない?」
A「…はい…なんで私はここにいるのでしょうか…」
来た理由も分からないか…でも…
シルク「…まぁ、いいじゃんw Aがこの村に来たのも、俺らの前に現れたのも何かの縁だろw これから思い出せばいいことだしw もうAは、俺らの仲間だからw」
A「…仲間…」
シルク「これからよろしくな、A!」
差し出した手を、Aは恐る恐る握った
記憶が無いなら、俺達と今から作ればいい
お前はもう俺らの仲間なんだから
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とりぴー - 続きを楽しみにしてまーす!! (2022年12月28日 14時) (レス) id: 4971f20f39 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 続き楽しみにしてます! (2020年8月26日 16時) (レス) id: f70026b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 続き楽しみに待ってます! (2020年7月20日 16時) (レス) id: 826e70f5bd (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます!とても嬉しいです(´˘`*)これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9fb8c80b7b (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - いつも読ませてもらってます!ほんとに大好きで、展開がいつもワクワクしてます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年5月31日 23時) (レス) id: ea2ac79fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:canty | 作成日時:2019年5月16日 23時