[Fischer's] エターナルメモリー Part.1

ヒーラー剣士 ページ16

シルク side

女「うるさいなぁ…」

そう言って、魔獣を召喚したのが見えた

マサイとモトキとAを守らねぇと…でも…もう動けねぇ…

そう思ってると、Aの剣がオレンジに光るのが見えた

なんだ…あれ…

A「…や…いや…ダメ…いやぁぁぁぁ！」

Aは今までに見たことの無い速さで俺らの前に立つと、一瞬のうちに鞘から剣を抜き、魔獣を切り裂いた

シルク「なっ…」

その途端、俺の中から何か不思議な力が湧き出すような感じがした

なんだ…

今まで重りのように動かなかった手や足が、一気に軽くなった

モトキ「これは…一体…」

マサイ「力が…」

マサイとモトキを見ると俺と同じらしく、自分の身に何が起こったのかを考えてるようだった

女「…なに…なんで急に…」

A「はぁ…はぁ…さぁ、次はあなたの番です」

女「何よ…やるっていうの？」

A「ええ…いつだって私は本気です」

女「まぁ、今日のところはいいわ。また会いましょう」

またAの剣がオレンジ色に光ったのを見て焦ったのか、女はその場から消えた

A「…はぁ…はぁ…うっ…」

シルク「A？！」

Aが急にふらついたと思うと、そのまま倒れた

シルク「A！大丈夫か！」

マサイ「A！」

A「はい…女の人がいなくなったと思うと力が抜けちゃって…」

シルク「助けてくれて、ありがとうな」

A「いえ、いつも私を助けてくださってるので」

シルク「そういえば、なんでこの剣がオレンジに…」

A「分からないんです…なぜか急に光って…剣を使うと、いつもより早く動けて…」

シルク「だよな…いつもより手数が多かったような気が…」

マサイ「…もしかして…」

マサイを見ると何が閃いたような顔をしていた

シルク「何か分かったのか？」

マサイ「長老が言ってたよな…この剣を使いこなせるようになれば仲間を必ず守ることができるって…」

シルク「おう」

マサイ「さっき、魔獣が1匹倒れると同時に俺の体力が回復していくような気がした。」

シルク「俺もした。中から力がみなぎってくるような感じ」

マサイ「もしかしたら、その光った剣で敵を倒せば、その敵の体力が味方のものになるのかも」

シルク「だから俺らは瀕死だったのに、急に回復した…」

マサイ「必ず守れる…ただし使いこなせなきゃ手数が上がってるから自分の体力を消耗する…」

A「すごい剣ですね…」

3人で納得していると

モトキ「友達ごっこはそこまでだ」

モトキの弓がAを狙っていた

判断→←絶対絶命

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