嘘告から始まった恋でした。【青】

偽物の恋44 ページ45

・




あれからしばらくし私は退院した




もちろん、学校にも今まで通り通ってる




今まで通りの教室


今まで通りのクラスメイト


今まで通りの学校


今まで通りの授業




全てが今まで通りのはずなのに

私には全く違う世界に見える




それが何故なのかはわからない




唯一変わった事といえば


クラスに私のことをいじめてくる人がいなくなった事だ




麗｢華園さ〜ん！！｣




彼女を除いては。




『…なんですか』


麗｢私、今日さとみ様と帰る約束してるから邪魔しないでね！！

あんたみたいな分際の人が近づいたらさとみ様が汚れてしまうから！！｣


『………わかりました。』


麗｢あら、物分りが早くて助かるわ笑

あ、それと明日から毎日登下校は私がさとみ様とするから。

あんたは視界に入らないように違う道からゆっくり遠回りして来てね。


まあ、来なくてもいいんだけどさ笑｣


『…』




毎日こんな調子

いつもとなにも変わらない日々




麗｢あ！そうそう！
あとね、さとみ様が目障りだからもう近づかないで欲しいって言ってたわよ！

さとみ様が可哀想だからこれ以上付き纏うのはやめてあげてね？｣




『………え？』




麗｢なに？なにか文句でもあるの？｣




おかしい。絶対におかしい。

さとにぃがそんなこと、言うはずない…！




『嘘…ですよね？』


麗｢は？｣


『だって…さとにいがそんなこと言うはずが！ 麗｢…あのさあ！｣』


麗｢あんたさ、なんか勘違いしてない？

さとみ様はあんたの家族でもなんでもないでしょ？

今まで嫌々あんたに付き合ってたことわかんないの？｣


『……でもッ…さとにぃは！！』


麗｢なにがさとにぃよ笑

本当のお兄ちゃんでもないのに笑

さとみ様はそういうのが嫌だったんじゃない？｣


『…………でもッ』


麗｢なにがでもよ笑




･




･




･




･




･




所詮幼馴染の癖に笑｣




・

偽物の恋45→←偽物の恋43

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す