嘘告から始まった恋でした。【青】

偽物の恋15 ページ16

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なんだか最近ついてない




もちろんさとにぃのこともそうだけど




最近成績がすごく落ちたり




物が少しずつ無くなったりしている




あれ、私今年厄だっけ……？()




どうしてこんなについてないんだろ。




こ｢Aちゃん！！｣




『ん？どうしたの？』




こ｢いや、ぼーっとしてたからさ。

はい！これ！｣




そう言ってころんくんはチョコレートをくれた




『え、いいの？』




こ｢うん！！！Aちゃん好きでしょ？？｣




『え、なんで知ってるの？』




こ｢いや、なんでっていつもチョコ食べてるから。｣




『あ……』




そういえばそうだ




ちっちゃい頃から常にチョコレートを食べてた




忘れっぽくてよく急いで忘れ物を取りに帰ったりするけどチョコレートだけはいつも形見離さず持ち歩いてたんだよね




それにいつも私が泣いてたら




･




さ｢A！！どうしたの！？｣




『グスッ…さとにぃ……グズッ……ころんだあ………』




さ｢え………はは笑
そんなことかよ笑笑｣




『痛かったのに……笑わないでよ……うっ……うわああああああん』




さ｢あーごめんごめん。もう笑わないから。
泣かないで、、、な？｣




『うっ……グスッ……うん……』




さ｢お！やっぱりお利口さんだね〜Aは！

じゃあ…はい！これあげる！｣




『あっ！チョコレートだあ！
Aこのチョコレート大好き！』




さ｢ははっwよかったよかった！
Aはチョコレート大好きだもんな！｣




『うん！ありがとう！さとにぃだいすき！』




さ｢ははっ笑俺もだよ！｣




さ｢よしっ！じゃあ手当してやるから！
背中乗れ！おんぶしてやる！｣




『うん！あはは笑』




･




こうやってチョコレートくれてたんだよな…




あの頃は幸せだったな…




簡単に好きって言えたし




なんでこうなっちゃったんだろ……




こ｢Aちゃん！？どうしたの！？
もしかして、チョコレート嫌いだった？！｣




『え…？

大好きだよ！チョコレート！』




こ｢……じゃあ、、なんで泣いてるの？｣




『え…？』




自分の頬触ってみると冷たい感触があった




あ、、、私泣いてたんだ




今更泣いたって遅いのに




もう…終わってしまったのに




ころんさんがいるのにまだずるずると初恋を引きずってしまう自分が嫌で…




こんなに私のことを見てくれて優しくしてくれるころんさんにも悪くて…




こ｢Aちゃん。｣

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