嘘告から始まった恋でした。【青】

偽物の恋4 ページ5

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私は必死で走った





間に合え……間に合え！！





バタン！





私は勢いよく体育倉庫の扉を開けた





そこには待ちくたびれたとでも言いたげな顔をした麗華さんとその取り巻きたちがいた





彼女らの表情は





私が約束の時間に間に合わなかったことを表していた





つまり





地獄の幕開けだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





麗｢遅いー10秒遅刻ー｣





麗｢遅刻なんて人としてどうなの？｣





『すいません。』





麗｢はあ………ほんと出来損ないね。ご みが。｣





『……………』





麗｢まあいいや、今日はあんたに話があるの｣





『え？』





話？殴 るんじゃなくて？





麗｢なによ｣





『い、いえ、なんでも。
ところで、話って…………』





麗｢あ、そうそう｣





麗｢明日


2組の蒼乃 ころん様に告白しなさい｣





『え？』





麗｢聞こえなかった？耳悪いんだね笑

いいわ、私は優しいからもう1回言ってあげる。


明日、ころん様に告白してきて｣





『え…』




麗｢それで、振られたら襲いかかって。

それだけ！簡単でしょ？｣




『なんで………』





麗｢そんなの決まってるでしょ。
私がころん様と付き合う為よ。｣





『………えっ』





麗｢つまりあんたは私の引き立て役。
わかる？｣





『でも、なにも関係ない人を巻き込むなんて、私には』





麗｢口答えするつもり？

なに、もっと酷いことされたいの？

私のお父様に頼めば貴方ぐらい偽情報をネットに晒して世界中から1人にさせることぐらい簡単にできるのよ？ふふふ。｣





『…………っそれは！』





麗｢じゃあ！…………私の言うこと、聞けるよね？｣





『はい。分かりました。』





麗｢ふふ、ありがとう！

じゃあ明日靴箱に適当な紙に放課後屋上に来るよう書いた紙入れて呼び出しといて！｣





『はい………』





麗｢じゃあ！用はそれだけだから！

明日が楽しみね。ふははははっ。｣





そう言って麗華さんと取り巻き達が教室から出ていき、私も直ぐに家に帰った





これが





全ての始まりだった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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