My Resistance-タシカナモノ-[2]

#31 違和感 ページ5

　
皆さんが帰ったあとも

あの違和感がなんだったのか を、

考えていた。

あの金髪…玉森さんなワケないか。
　

　
玉「どーしたの？」

　
「あ…ありがとうございます」
　
　
置かれたココアをそっと飲む。

甘過ぎずちょうど良かった。

　
玉「ずっと考え事してるね？」

　
「えーっと玉森さんは昔の写真とかありすか？」

　
玉「んー、無いかも。すっごいチャラいからさ嫌なんだよね。」

　
あはは、と笑いながら

玉森さんもココアを飲む。

　
玉「なんで？」

　
「なんか…男の人の顔が頭に浮かんで…」

　
玉「 嘘っ!! どんなのだった!?」

　
身を乗り出して聞いてくる。

　
「髪色が金髪っていうだけで…」

　
玉「そっかー」

　
口を尖らせて机に突っ伏している姿に

不覚にも可愛いと思ってしまった。

　
「誰かに似ていたような…。」

　
玉「誰よ？」

　
「会ったことあるような…ないような…」

　
すると、机から離れて

玉森さんの部屋からアルバムを持ってきた。

　
玉「このなかにいる？」

　
ペラペラとめくっていく。

映りが良いような…。

雑誌みたい。

　
めくっていくとピタット反射的に

手を止めてしまうページがあった。

　
玉「…あー…」

　
そこには藤ヶ谷太輔。

　
「…？」

　
違和感を感じみていると

玉森さんはアルバムを取り上げ

直しにいってしまった。

　
　

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