My Resistance-タシカナモノ-[2]

#50 いらだち ページ25

　
　
せっかく作ったけど

女の人といるんだもんいらないよね

いらいらする。


宮「食べちゃっていいの？」


食べている私にそう問う。


「いいの、いいの。玉森さん帰ってこないから」


少しといっても三人分はあるから

また皆で分ける。

　
北「俺お腹いっぱい…仕事あるときにさ食べていい？」


そこまでして、食べたいなんて嬉しい。

気分も上がり


「箱探すね!!」


と、ルンルン気分でケーキ屋さんのような

箱を探す。

ちょうどあった小さめの箱に詰める。


北「ありがと。」


宮「おれは全部食べた!!完食完食〜」


かちゃんと音をたて

フォークをお皿に戻す。

食べているときは幸せだったのに

また玉森さんと居た女なひとの

声が頭のなかでリピートされる。


「はぁー」


北「玉帰ってこないね」


「帰ってくるわけないよ。女の人といるんだもん」


北「え？ …あぁー」


意味ありげな発言。

それでもいらいらが収まることはない。


宮「残念だねぇ。こんか美味しいのに」


名残惜しそうに

なにもないお皿を見つめる。


「また作るよ？そんなんでよければ…」


宮「ほんと!?つくってつくって」


北「やった!!俺も食べる!!」


そう言って携帯をいじる二人。

すぐに宮っちは


宮「これがいい!!」


と携帯を見せてきた。

なんだレシピを探していたのか。

しかもそのチョイスがレモンケーキ


「すごい…ユニークなところにいったね…」


北「おれはこれー」


と言って北山さんが見せてきたのは

マンゴープリン。


「マンゴープリン…？」


北「うん!! 」



にっこーと笑顔。


「わかりました。今度つくります。」


と、約束を。

玉森さんには絶対あげない。

…って

これ嫉妬になっちゃうのかな。

　
　
　

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