My Resistance-タシカナモノ-[2]

#46 二人なりの ページ21

　
　
安「ところで宮田は？」


玉「なんで？」


安「新作のフィギュア持ってきた。」


玉「あー…」

　
玉森さんは少し呆れ顔に。

　
名「あんたまたそんなんばっかしてんの…」

　
はぁと溜め息をつく杏華。

それでも気にしない綾香。


玉「仕事の時俺が渡しとくよ」

　
安「よろしく」

　
フィギュアを渡すと同時に


安「では帰ろうか」


という綾香。


名「はやい!!」


安「仕事があるんじゃないの。」


名「あ…そうだった。」

　
と。

もう帰っちゃうんだって

少し残念。

これが友達か…。

　
名「今度は遊びに来てよ!!」


安「しょうがないから今度は私の好きなキャラを説明してあげよう。」

　
二人とも笑顔で帰っていった。

私のことは心配しなかった。

追及もしなかった。

きっとこれが二人の友情表現で

今まで付き合ってこれたんだろうな。

　



玉「どうだった？」

　
「私って仕事なにしてるんですか？」


玉「そこか…」



さっきの会話でふと思った。



玉「でも今の状態的に仕事してないよね」


ははっと笑う玉森さん。

　

「じゃあ、生活費は玉森さんが…」

　
玉「大丈夫。あとAの両親にもちょっと貰ってるからね。」



頭をぽんぽんとする。

そんなことされたら

普通じゃあいられなくなるんだよ。

大好きな人に触られると

顔から湯気がでるんですよ。

　
　

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