My Resistance-タシカナモノ-[2]

#45 友達？ ページ20

　
　
「えと…」

　
目の前に知らない女性が二人。

怖そうな大人っぽいかたと

ちっさくてきのこヘアーの方が。

　
そう、昨日の夜玉森さんが

［Aの友達明日来るからね］

といっていた。

　
「た、玉森さん…」


思わず隣にいる玉森さんにSOS

　
玉「自己紹介してあげてよ。改めて。」

　
そう言ってくれると

怖いほうのかたが口をひらいてくれた。

　
名「名取杏華です。すぐに連絡できなくてごめんね。」

　
目に涙をためて

手を握ってくれた。

やっぱり人は見かけによらず…か。

名取さんは黒髪がとても似合っていて

伸長も高くてスタイルもすごくよかった。

　

安「安西綾香。記憶がなくなっても友達だから」

　
淡々と話すその口調に少し驚き。

茶色のキノコヘアーが

可愛い印象を与えてるんだけど

ある意味怖い？

　
玉「安西さん、A怖がってる。」


名「そのオタク癖やめなよ」


安「オタクは日本の文化だ」

　
少し。いやかなりキャラの濃い人だ…

　
「ありがとう…ございます…」


名「敬語やめてよ。」


安「Aが敬語とかかえって気持ち悪いから。」

　
やっぱり二人ともこわい。

でも、すごくすごく

嬉しかった。

ちゃんと自分に友達っていたんだ。って。

　
「じゃ…杏華、綾香。ありがと」

　
なんだか少し素直になれた。

ぱっと三人で笑いあってる姿が

頭に過った。

　
「…っ」


玉「Aどしたの？大丈夫？」

　
「はい…すいません…」

　

玉森さんがすぐに

気づいてくれた。

どうしてそんな期待させることばっか

するんだろうね

　
　
　

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