My Resistance-タシカナモノ-[2]

#27 携帯電話 ページ1

　
玉「A、はい。」

　
そういって手渡されたのは

優しいピンク色のスマートフォン。

　
「え…？」

　
玉「無かったら不便でしょ？」

　
すると何故か取り上げられて

玉森さんの携帯電話とあわせた。

　
玉「俺の番号とメアド。入れといたからね？」

　
「ほんとだ…」

　
玉「ご飯いらなかったりするときはメールするから」

　
手元にある新品の携帯。

嬉しかった。

　
「ありがとうございます!!」
　
　
玉「そんな嬉しいんだ」

　
笑いながら“じゃ、仕事いってくるね”って

出掛けた玉森さん。

　
しばらく携帯を眺めていた。

　
　
──────

────────
　
　
夜８時。

玉森さんが帰ってきた。

…北山さんと宮っちを連れて。

　
「あ、あれ？」

　
玉「あれ？メール見てない？」
　
　
急いで携帯を見るも…

　
「画面が真っ暗です…」

　
そう言うと北山さんと宮っちが

声をあげて笑った。

　
　

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