激昂 ページ29
side燭台切
愚かで哀れな愚神達だって？そんな事...今更貴方に言われなくてもわかってるんだよ...天之御中主神様
貴方は分からないだろうさ
堕ちてまで...こんなになってまで戦う僕達の気持ちなんて、一生分からない
天之御中主神「その子が死ぬ事も許されなくなったのは自分達の行動のせいだとわかっての事か...付喪神！」
山姥切「黙れ..」
天之御中主神様は僕達の攻撃なんてもろともせず
まるで遊ぶ様に交戦してくる
天之御中主神「人間を怨み、嘗ての己の姿をその子に写し.....お前達の望むままにその子を洗脳し作り替えたお前達が..」
伽羅「黙れ！」
鳴狐「関係ない...貴方が......誰が何を言おうと...関係ない..関係ない！」
伽羅ちゃんと鳴狐君が攻撃を加えるが
彼はそれすらも躱し、蹲るAを見て言った
天之御中主神「あの子の運命を奪ったお前達が...あの子の神を名乗るでないわ」
蔑んだ瞳で僕達を見下ろしそう吐き捨てる
天之御中主神「あの子を連れ戻す？此処から？どの口が戯言を...あの子が命を絶ったのはお前達のせいだろう。であるのに、連れ戻す？笑止。そんな事をさせるわけにはいかぬ...出来損ないの愚神共..お前達は此処で朽ちるのだ」
一瞬にして、辺りが静まりかえる
山姥切君も伽羅ちゃんも鳴狐君も..動きを止め
天之御中主神様の事を睨んでいた
「何も知らないくせに..」
僕はぽろっと口から言葉を零す
噛み締めた唇は血が滲み、睨みつける天之御中主神様は紅く染まっていた
「何を知ってるんだ...貴方が...神々の上に立つ..貴方が！！僕達の何を知っている！」
Aを庇う様に立ち、真っ直ぐと天之御中主神様を見据え、僕は止まらない言葉を投げ続けた
「何回も何回も人に裏切られた！...けれど...それでも人を愛さずにはいられない僕達は..付喪神は！...何もかも我慢して、愛したくもないのに人間を愛し続けて.....物に憑く僕達が、どのような生き方をしなければならないか...それを理解した上でのお言葉か！」
天之御中主神「お前達の事など知った事か。ハッキリ言わねば分からぬのか？...“お前達の身勝手な行動で死ななくて良い人間達が数多死んだ。朽ちて償え”...と言っておるのだよ」
そこまで言った天之御中主神様だったが
不意にAに目を止めると、愉快そうに笑を深めた
天之御中主神「それとも...お前達の寵愛するその子を奈落へと落とし...二度と逢えぬ絶望を与えてやろうか」
瞬間..
彼の身体が初めて地面へと叩き落とされた
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机の上にも三年 - この作品とっても良かったです 話を途切れさせるのが嫌で夜一気読みしてしまいました（笑）更新頑張ってください (9月15日 22時) (
レス) @page36 id: 1ca09d8d18 (このIDを非表示/違反報告)
虎(プロフ) - すごい好きです (2023年1月10日 13時) (レス) @page36 id: 35d9ffe491 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くて一気に読んでしまいました！あぁ〜、ここで更新停止かぁ…！とも思ってしまいました笑いつかこの作品の続きが読めることを楽しみにしております (2022年3月16日 23時) (レス) @page35 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
星邪(プロフ) - お話にのめり込んで一気に読んじゃいました！主人公と自分重ねて読んじゃうところがあって、凄く頑張って！って気持ちになりました！言葉で表せないくらい凄い作品でした！更新まっていますね！ (2020年7月28日 19時) (レス) id: c3541498d1 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの出来損ない - 長文失礼します。一気に読ませていただきました。最初から、この主人公は自分と同じだと、勝手に重ねて読みました。何度も何度も涙が出て、こんなにもいい小説に出会えて本当に嬉しいです。素晴らしい作品を作っていただき、ありがとうございます。 (2020年1月12日 21時) (レス) id: feab841105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年11月23日 19時
