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水城さんは、そっと微笑む。
「久しぶり、来てくれてありがとう。その……拓哉とは、幸せにやってる？」
私は、迷うことなく答える。
「…いえ、もう別れたんです。」
「……そうなん…」
彼女は表情を崩した。
その表情はどこか寂しげで、拓哉くんがたまに見せた、あの表情に似ている。
「なんでAちゃんは、私のお願いに応えて来てくれたん？」
「水城さんに、聞きたいことがあったので来ました。水城さんが今から言おうとしていることは、風雅くんから全部聞きました。」
「聞いたんか。じゃあ、聞きたいことってなに？」
「拓哉くんは、水城さんを恨んでると思いますか？」
その答えに、彼女が少したじろぐと思っていた。
でも、彼女は思いの外即答して、
「うん、そうやと思う。」
「じゃあ、憎んでると思いますか？」
「うん。ていうか、もう、拓哉は私に会いたくないし、話したくもないと思う。
まだ、Aちゃんが入学したての頃くらいに、復縁をしようって何回も言っててん。」
一年前の春。
まだ、拓哉くんと付き合う前。
拓哉くんが水城さんから言い寄られていた情景を思い出す。
「でも、もう話すら聞いてくれんようになった。そりゃそうやんな。
拓哉がいじめられるから別れなあかんとか言えへんし、好きな人ができたから別れよとしか言えんかってん。
……ほんまのこと伝える為に電話かけても、出んくなったし…。」
そっか…。
二人は好き合っていたのに、想いあっていたのに、すれ違って、別れという結末に辿り着いてしまったんだ。
「で、その時に、Aちゃんと付き合い出したっていう噂を聞いて。自分が与えてあげれんかった幸せを、与えてくれる人ができたんやって…。」
もし、拓哉くんが彼女からの電話を一度は出て、真実を知っていたなら……それでも彼女ではなく、私を選んでくれていただろうか。
「私は……拓哉くんから幸せを与えてもらってばっかで、拓哉くんに……水城さんが言うような幸せを、与えることができませんでした…。
私は、自分のことが一番大切で、自分のことしか考えていないような子供でした。」
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アババ - はんなり豆腐さん» いえいえ笑こんな駄作を読んで頂けていることに感謝です…！ (2020年4月7日 20時) (
レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» うるさいやつですがそんなに優しく言っていただいて嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» もう、全然構いませんよ！逆に読者の方々とやり取りできるのは、ジャニオタとしても作者としても嬉しいかぎりです…！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
はんなり豆腐(プロフ) - アババさん» はい！もーアババさんがうざって思うぐらいコメントさせていただきます！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: dba7803696 (このIDを非表示/違反報告)
アババ - はんなり豆腐さん» うわー、マジですか笑お話の構成うまくいってないかなーって思ってたんで安心しました…(ホッ 続編でもご感想お聞かせくださいね！ (2020年4月6日 16時) (レス) id: fcf1d7c074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アババ | 作成日時：2020年2月16日 17時
