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#15 ページ16

『ん…朝か』


あの日 私は ようやく眠りから目覚めて
大好きな彼に想いを伝える事が出来た


メモ帳に書き込んだ夏目くんとのお別れ



それが現実にならなくて本当に良かった。



『けほっ…けほっ…』


手術が成功したからと言って完治した
訳じゃない。だから辛さもなくならなくて


日に日に 咳が増えていく



『………っ。…血?』


突然と口から出てきたモノが手のひらに
ついて始めてる見る光景に恐怖した


『嘘…もうこんなに』


手術したからと言って悪化が治る訳じゃない




すぐに手をティッシュで拭って


『大丈夫。大丈夫だから…』



コンコン


夏目「ごめんネ こんな朝早く」


『ううん 会いに来てくれたの?』


夏目「うん Aに会いたくテ」


『嬉しい…!』


夏目「これ 転校生さんから」


『私に?ありがとう』


夏目「何が入ってたノ?」


『うんとねー。』



小さな箱から取り出す最中


『え。どうかしたの?』


夏目「ううン 少しばかり
Aに 触れたくテ…」


ベッドの上に座って横から私を抱きしめる



『ダメだよ これじゃ開けにくいし…』


夏目「こっち向いテ?」


ゆっくりと彼の方を見る



『んっ…。ちょ…ちょっと
不意打ちはダメ!心臓に悪いから』


夏目「ごめん…。Aが可愛くテ」


『/////』


夏目「ほら そんな顔するかラ」


『もう…』


夏目「ほら 開けてみて」



私の手に重ねて



『これ何入ってるんだろ』



一つ一つ丁寧に開けていく



これ…



『え。 これを…私に?あの女の子が』


夏目「違うヨ 転校生からってのは嘘デ
本当は 僕からなんダ」


『良いの?私なんかで』


夏目「Aだから…だヨ」


『このまま…ずっと退院出来ないかも
しれないのに?』


夏目「うん それでモ」


『うっ…うっ…ありがとう…夏目くん』


夏目「ねぇ A…。
いつか大人になったラ

僕のお嫁さんになってくれる?」


『勿論だよ…。夏目くん 大好き!』


夏目「僕も大好きだヨ」


『私…幸せ者だ…』


夏目「ここを退院して一緒に
結婚式挙げられるよう二


魔法をかけてあげるネ」


『もう 十分かかってるよ…』



カーテンが揺れる中 お互いを引き寄せた

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takuto14106843(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます!気に入ってくれて嬉しいです! (2020年5月28日 21時) (レス) id: 8fae742cd1 (このIDを非表示/違反報告)
のん - この作品凄い好きです…!良い作品をありがとうございます……! (2020年5月28日 21時) (レス) id: b1f19877ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:takuto | 作者ホームページ:http://hatunemiku  
作成日時:2020年4月21日 2時

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