#13 ページ14
『ん。ここは…？』
白い天井 白いベットに 横には
綺麗な花たちが入ってる花瓶
腕には 点滴 口元には呼吸器
薄らと見える視界 咳が収まらない
『けほっ けほっ…はぁはぁ』
上手く身体が動かせない
しんどくて辛い…
そうだ。思い出した
私は 0%の確率しかなかった手術を受けたんだ
『でも…誰も居ない…私が目覚めるまで
待っててくれるって言ってくれたのに…』
目からは数滴の涙 大好きだからこそ
傍に居てほしい 会いたいよ…
ベットから動く事が出来ないから
出来る事もなくて、ただ窓の外を眺めた
『…泣いたって仕方ない
所詮 私は 病気持ちのお荷物
本当は 誰も待って等 居なかったんだ』
しんどい…0%の低さに負けなかった事は
本当に良かった。けど こんなにも
『けほっ…けほっ』辛い事だなんて
丁度 夕暮れ時 あの時と同じ
あの日 日々樹くんに出会ったんだよね
『一人ってこんなに寂しいもんだっけ…』
再び 眠りにつく
逆先side
夏目「先輩もお見舞いに来るノ」
青葉「勿論です！」
夏目「そウ なら行こうカ」
2人で病院に行っテ
彼女の居る病室に入ル
青葉「こんにちは Aさん」
夏目「こんにちは…」
君ハ まだ眠ったまま
青葉「聞いて下さいよー。
夏目くんってば仕事中って時に
Aさんの事ばっかり考えてて
仕事に集中しないんですよ〜」
夏目「それは…悪かっタ けド
Aが いつ目覚めるか
その事ばかり考えてしまっテ…」
青葉「分かっていますよ
俺だって考えちゃうので」
夏目「あれかラ 2週間…」
青葉「こんなに綺麗な寝顔なのに…」
夏目「…そんなに見ないでくれル？」
青葉「ええ？ ダメですか？」
夏目「何でもないヨ」
青葉「本当に Aさんの事
好きなんですね〜」
夏目「…う、うるさいヨ！」
ドカッ
青葉「だから叩かないで下さいよー」
夏目「変な事 言うのが悪いでしょ！」
『あははは 変わらないね 2人共』
一瞬声が聞こえた気がして
聞こえた先を見る。
『おはよう 夏目くん』
青葉「Aさん？ Aさん！」
夏目「…おはよウ… A」
ようやく君の笑顔が見れタ
僕ノ大好きなその顔が
魔法は かかってたみたいダ…
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takuto14106843(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！気に入ってくれて嬉しいです！ (2020年5月28日 21時) (
レス) id: 8fae742cd1 (このIDを非表示/違反報告)
のん - この作品凄い好きです…！良い作品をありがとうございます……！ (2020年5月28日 21時) (レス) id: b1f19877ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：takuto | 作者ホームページ：http://hatunemiku
作成日時：2020年4月21日 2時
