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#10 ページ11

そいつは ただ黙って私を引き寄せ抱きしめた




高杉「これで良いか」




『ああ 助かる』




幼い頃に両親を亡くした私は、愛情を
もう受け取れないと分かった時 心底


寂しさを覚えた。一人は…怖い




『もう十分だ もう大丈夫みたいだ』




高杉「それで お前の言う事情ってやつは
一体何なんだ」



『真選組って奴らに騙されてさっきまで
戦っていた。だけど、私の鬼は 血が好物で

それに誘われて目覚めようとするんだ』



高杉「そうか」



『今さっきしてもらった温もりは、私の心を
落ち着かせる事。感情が高ぶると我を失い

誰かれ構わず襲ってしまうただの鬼へとなる』




高杉「ひとまずは収まった訳だ」




『そう。貴方のおかげでね』




私は 傘を持ちその場を去る




『また どこかで会えたら良いね』



高杉「ククク…そうだな」






私は 急いで船を出て、走り出す
まだ 探しているのか 真選組は



『あー。やばっ 腹減ってきた』




傷口は 既に塞がっていて痛みも和らいだ







沖田「見つけやしたぜ」



『チッ。もう来たか』



沖田「大人しくしてもらいやしょうか」



『誰が』



沖田「これも江戸を守る為なんで
あんたの中に眠る鬼が目覚めでもしたら

その前に叩き斬る」



『私は 捕まる訳にはいかない!』





全速力で走って傘を振り上がる。蹴りを入れ
だが、足を捕まれ私はすぐに体勢を変え


小刀であいつの腹を刺した




沖田「やりやすねぇ」




『当然でしょ』




血を流す度 心が揺れる。目覚めようと蠢く





『ちょっと待って まだ…来ないで
この戦いは お前の為なんかじゃない!』




沖田「何言って」




『冷静に保て 目の前のあいつに集中しろ
母と父の顔を思い出したら ダメだ!』




沖田「お前…片目 赤くなって」




『っ!!なってない 見るな!それを口にするな
認識させるな。事実を告げるな



私は私だ。』





身体が熱い 寂しい 一人が怖い



愛情が欲しい もう手遅れなのか…





土方「総悟ー!一体どうなってやがる!」




沖田「俺にも分かりやせんよ」




『ねぇ 助けて…私を。私を愛して』




ふらっとその場に倒れ




土方「あっおい!」




沖田「愛す…?それってどうゆう事なんでぇ」




土方「ヤバいぞ この女 意識を失って
その代わりと言っちゃあ何だが、


徐々に この女の目が赤く染まっている」



沖田「って事はつまり、目覚めるって
そういう事ですかい」

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- 続きをお恵みくださいorz (2022年1月23日 23時) (レス) @page13 id: 4cfd4dba47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:takuto | 作者ホームページ:http://hatunemiku  
作成日時:2020年2月5日 1時

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