作者がただただ描きたい話を短編で書きなぐるだけ

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それからあっという間に時間は過ぎていった。


みかと話している時間は本当に楽しかった。


毎日毎日話した。





自分の趣味や特技、


特に、みかは花が大好きなようで、色んな植物や花言葉なんかを教えてもらった




何気なく見ていた花も色んな意味があるのだと知って花に興味を持ち始めた俺は図鑑を買った


みかには、似ている植物はあっても、それぞれ違っていて、たくさんの種類の花や植物があることを教えてもらった




最近は学校に行くようにもなった。


それは単位がやばいって言うのもあるけど、


みかに背中を押されたのと、植物の勉強がしたいと思ったからだ。



最近は、毎日昼休みは植物に詳しい先生に、図鑑を持って行って、いろいろ教えてもらう。


そして放課後は、みかのところに話しかけに行く。



そんな日々を過ごしていた。



やっと興味の湧くものが出来て、みかの毎日話すのが楽しくて、


時間はあっという間に過ぎていき、もうそろそろ秋ももう終わる




みかと初めて会った、待ち合わせにしていた金木犀が並んだ道の金木犀も、



完全に花を散らそうとしていた



「おかえり、」



いつもより元気のないみかに少し違和感を覚える


「今日も、植物について知れた？学校楽しかった？」


そう微笑みながら聞いてくる。



やっぱりなにかおかしい。違和感がある。



「なぁ。どうしたんだよ。いつもと違うぞ。なんか様子がおかしい」



そう俺が伝えるとみかは困ったように笑った



その笑顔が切なくて、胸がきゅうっと締め付けられる



「好きなんです、あなたのことが、」



「…は？」



突然の告白に頭が真っ白になる



いや別に嬉しくなかったとかじゃない。



俺もみかが好きだ。両想いだったことに驚いたのだ。



「でも、もう、終わりなの、」


「えっ、ちょっとまっ、どういうこと？」



「きみが、花に興味を持ってくれてすごく嬉しかった。


きみと話してる時間はすごく楽しくて、あっという間に時間が過ぎて、


もうこんな季節になっちゃった。」



そう言い、また困ったような笑顔をする。



わけがわからない。すごく嬉しい言葉をもらっているはずなのに、違和感しかなくて、


それ以上にみかがどこかに行ってしまいそうな不安の方が大きくて。



「そんなの俺もだよ！みかが好きだ！！


なににも興味がなくて人生つまなかった俺に、植物の素晴らしさを教えてくれた


それだけじゃない！みかの笑顔が大好きで、みかと話している時間が大好きなんだ」

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