恋色たくあん【名前変換オリジナル】

デート ページ5

今日は俺とアンコウの初デートの日だ。

白のブラウスとピンクのシフォン素材のキュロットを纏ったアンコウは、
いつにも増して綺麗だ。

「行ってきます、ママ」
「行ってらっしゃい、アンコウ」

大きめのバッグにパックごと切らずに入れられた。これはデート以外の何者でもないだろう。

桜の花びらが風に吹かれ、はらりとバッグの中に入る。
春らしい天気だ。

アンコウと一緒に公園のベンチに座った。
隣に誰か来たようで、アンコウはバッグを自分の膝の上に置いた。
アンコウの膝枕……。

「アンコウ、お待たせ！」
「ラモンくん！」

ラモンは、男だったのか。
ちょっと、理解が追いつかない。

「アンコウ、今日も可愛いね」
「ありがと。ラモンくんの彼女だから綺麗でいたくて」

アンコウの彼氏は俺じゃなかったのか。

「今日はラモンくんのためにたくあんを持ってきたの」

そういってアンコウは俺を取り出す。俺、実は身長３０ｃｍもあって、高身長なんだ。それを公園のベンチで手にするアンコウ、可愛い。

パックをはがされる。久しぶりの気持ちよさ。

「はい、あーん」

ラモンの口元に俺が向けられる。ラモン、こいつマンボウみたいな顔したブサメンじゃないか。こいつより俺のほうが……

「ありがとう、アンコウ、食べるね」

それから→←幸せな日々

ラッキーアイテム

たくあん（黄）

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