ケイドロを行うときは、大体牢屋の前の警察だった審神者 ページ4
「なんだ、今剣」
「薄緑、いっしょに鬼ごっこをしましょう！」
「？鬼が出たのかい？この僕が、スパッと切ってあげるよ？」
「じゃあ、髭切が鬼でかくれおにをしましょう！とおかぞえたら、さがしにきていいですよ！それじゃあ、はじめますよ！！」
なんのことか、把握していなさそうな髭切に説明しようと歩み寄ると驚きの発言をされた。
「この僕が、鬼ねぇ。おもしろいね。主、そんなところにいたら僕に見つかってしまって僕にきられてしまうよ。」
しっかり、ルールを把握されていたので、遠慮なく本丸の敷地内を走り抜けて薬研が常駐している医務室のベットに隠れこんだ。それにしても髭切の言う、鬼、という単語には、なんというかすごみがある。妖関連には、敏感なことが見受けられる。
「そういえば、薬研はかくれんぼとか参加しないの？」
「俺っちは、そういうタイプでも興味があるわけでもないからなぁ、」
「絶対薬研が参加したら盛り上がるのになぁ、大将組の子たちが」
「あいつら限定なら、なおさらやらねぇな。」
興味がないのなら誘ったとしても楽しんでくれるかわからないので、あまり強引に誘うのはやめた。薬研は、ひっそり参加していることもある。こんな場合に。
「あれ、主さん来てないの？」
「？見てないな。なんか急用なら、探しに行くの手伝うぜ。」
「いやぁ〜、短刀たちに混ざって隠れ鬼してるんだけど、主さんも参加しててさ。ま、見つけたら教えてよ」
「はいはい」
おじゃましましたー、と鯰尾は帰っていった。少し、時間がたってもうそろそろ顔を出そうかと、身じろぎをしたら、ばふっという何とも布団らしい効果音に包まれた。私は、そこに似合わない轢かれた猫のような声を出した。
「みーつけた！えへへ、耐久勝負は俺の勝ちですね！」
布団に乗っかってきたのは、まぎれもない鬼の鯰尾だった。タッチ、というかわいらしい言葉で私の腕に触れ、すぐさまどこかへ逃げて行ってしまった。隣にいた薬研、地味に肩を震わせて笑っていた。
「もー！どっちの味方だー？走って短刀ちゃんば、探さなあかんやん！」
「はは、大将いろんな方言混ざってるぞ」
薬研に売られた私は、おとなしくほかの子を探しに行くことにした。参加している子がどの子化も把握していないのにどうやって見つければいいのか、途方に暮れた思いをしながら廊下を歩いた。
本丸でいちばん好きな場所？なんだかんだ言ってみんながいるところかな。→←最初、審神者という文字を見て読めなかった系審神者です。
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作成日時：2021年10月16日 16時
