最初、審神者という文字を見て読めなかった系審神者です。 ページ3
「帰ったぜ，大将」
遠征に出掛けていた、薬研たちが帰ってきた。お土産持ってきたよー、と蛍丸がかわいらしい草花の束を渡してくれた。名前を知っているシロツメクサは、織田信長の時代に入ってきたものらしい。なんとも、不動や長谷部に聞くと懐かしいような顔をしてポルトガルとの頃の話なんかをしてくれたりする。
「ほたちゃん、ありがとう。お花飾っとくね。」
えへへ、といって戻っていった。そろそろ仕事も一区切りつきそうなので、気合を入れて終わらしたいと思う。端末と、書類とにらめっこしながらなんとか時計の針がさほど回らないうちに終わらすことができた。書類をまとめて，こんのすけを呼び政府へ届ける用の封筒を頼んだ。いちいち政府には、専用の封筒で結界まではって送らなければならないからめんどくさい。
「ふぃーー、」
「あるじさま！おしごとおつかれさまです！きばらしにぼくらとあそびましょう！」
「いいよー。でも、おにごっこは勘弁かな。皆には絶対勝てないもの。ましてや、いまつるちゃんとか、藤四郎の子たちなんかとは、」
うちの本丸の藤四郎は、ほとんど修行に出してしまっているので、段違いに足が速い。もう、人間のレベルで語っていいような速さではない。まぁ、付喪神だからそもそも人間に例えることがおこがましいことではあるが。
「おにごっこは、だめですか。髭切や薄緑なんかをいれたらたのしいとおもうんですけどね〜」
「膝丸がやってくれるかなぁ。髭切は、気分屋だからわからないにしても。うちの同位体は、他よりも厳しいらしいからね。」
「きっとやってくれますよ！うーすーみーどーり！！」
いまつるが、大きな声でそう呼ぶと、何かようか、と少し遠くから声がした。今日はたぶん、遠征部隊にいれていて、薬研と一緒に帰ってきたはずだ。膝丸は、うちの本丸の初修行の子で正直不安だらけだったけれど、強くなって戻ってきてくれてとても安心したことを思い出した。正直、髭切以外の話をよくするようになって驚いた。
今思うと逆に、髭切のほうが膝丸に依存気味だったんじゃないかなって。膝丸は、一人で何でもこなせるし、ある程度のコミュニケーション能力も持ち合わせている。・・・、でも膝丸も髭切に世話を焼くことが日課となっていたから、もはや共依存状態だったのかも。いや、うちはそんなに重い話をするようなところじゃない。ほんとに、ホワイトだ。と、私は思っているけれどね。
ケイドロを行うときは、大体牢屋の前の警察だった審神者→←好きな和菓子は、練りきりかなぁ 実は偏差値６２ある審神者
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作成日時：2021年10月16日 16時
