--没分暁漢。 (ページ1)

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零ページ1

「おはようございます」

中島「おはよ」

通路の向こうから歩いてきたのは
細身だったから遠くからでもすぐ分かった。

それと、多分それだけの理由ではない、

･

「中島さん、この間の肩の張りもう大丈夫ですか？」

中島「大分よくなったかな」

「中島さん細いんで心配です」

中島「細さはAちゃんには敵わんよ」

これは褒められてる？

わからないけど、照れくさくなって

「え、あぁ…、私なんて肉塊ですよ…！」

と言い逃げしてしまった。

言い逃げのセリフがくだらなすぎる。

･

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私の主な活動場所は医務室。

ドームだから熱中症のお客様は
野外球場よりも少ないけれど、

ファールボールに当たってしまったお客様とか
試合後は体に違和感を感じる選手を診る。

そんなことより中島さん
今日もかっこよかったなあ…

あの美しい脚。私の方が太いんじゃないか？
ってくらい細いし綺麗だし…

？「もしもーし」

「ぅえあ、はい！」

西川「さっきからずっと呼んでたんやけど」

「ごめんなさい」

西川「どーせ卓さんのこと考えてたんやろ」

「そんなことないです平和について考えてました」

西川「うっさ！」

「いや西川さんから話しかけてきた…」

この人は中島さんと仲がいい西川さん。

なぜか私が中島さんのこと好きなのがバレている…

･

西川「Aは卓さんのどこがいいん？」

馬鹿にしたような目で聞かれる。

「別に好きじゃないです！」

西川「今更否定してもみんな知ってんで？笑」

･

･

は？