拉致から始まる恋物語【河上万斉】

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「ククッ、そう固いこと言うなよ、A。ここに来た時点でお前はもう鬼兵隊だ。それとも何だ？この面子から逃げられるとでも？」



あ、この人逃がしてくれないや



「案ずるな、晋助。鈴鹿殿は拙者のものでござる。」


ちーがーうーだーろ！違うだろ！



「万が一鈴鹿殿が逃げ出す素振りを見せたら、拙者が弦と鎖で身体の自由を奪い、拙者の部屋に監、禁して太陽の光を拝むことなく拙者だけを見るようにし、拙者無しでは生きられないようにするでござる。」



………………………………………………………………いやいやいやいやいや、

マジでシャレにならないです。


怖い怖い怖い怖い怖い怖い

何この人？病んでんの？ヤンデレなの？



「あ？万斉。いつからAは手前のモンになった？俺にだってAを愛でる権利くらいあるだろうが」



「残念でござったな。鈴鹿殿は拙者と出会ったときから結ばれているのでござる」


「テメェの頭はお花畑か……」




二人とも！
俺の取り合いなんかしないでくれ！


……全然嬉しくないんで、いや、マジ



「で、？鈴鹿殿。鬼兵隊に入るでござるか？」



爽やかな笑顔はいいんだけど、弦をちらつかせないでくれると嬉しいな…

俺がNOっていったらソイツで拘束されて二度と日の光浴びれなくなるんでしょ？



こんな犯罪者の集団には入りたくないけど、監、禁される余生を過ごすのも嫌だ。



それに…


河上さんが俺にどこまで本気なのか少し気になる。


俺が好きになるとかじゃないよ？！
べ、別に、夢小説の王道を行くわけじゃないよ？！





………………
鈴鹿A
今日から鬼兵隊になります。






「はぁ、分かったよ。入ればいんだろ？入れば。今日からよろしくお願いします」




さらば、平穏

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