告白 * 02 ページ6
何で、モトキの名前が出たのか。私が密かにモトキに想いを寄せていたのがばれたのか。それとも。追い付かない思考で頭をフル回転させる。
柚「Aー、どうしたの?フリーズして」
この状況で冷静になれる方法があるのであれば、是非教えてもらいたい。出来るだけ焦ってることがばれないようにいつも通りに。
「え、何でモトキ?罰ゲームだっら隣のクラスの岡田とかでよくない?」
ノリのわかるいいヤツだ。こんな下らない罰ゲームにモトキを巻き込みたくないし、それに、ゲームで告白するなんて。
祐「そんなのすぐバレるし、面白くねぇじゃん」
「え、ちょっとまって、やらないよ?」
祐「何言っちゃってんの?ほら、休み時間内でやれよ」
柚「Aがんばっ!」
直「今行ってこいよ」
奈「えーもう、早く!休み終わっちゃうよー!」
各々勝手に騒ぎ立てる。罰ゲームなのに私としては真剣な告白なんて。本当は明日の図書館で告白する予定だったのに。もし、本当に今するのであれば・・・。明日まで考えないようにしてた"振られたら"と云うことが頭を過る。もし振られても、そしてもしOKを貰えても、告白後に皆に本当に好きだった事を伝えたら慰めてくれたり、喜んでくれてたりするよね。そう考えたら1人で明日告白するよりも荷が降りた気がした。
「わかった・・・行ってくる」
罰ゲームとして盛り上がる皆を残し、真剣な告白に向かうため自分のクラスに。モトキは友達と席で話していた。私の席からは少し遠いその席が廊下からだと凄く近くに感じる。屋上に行く階段は人が殆ど居ないので、狙い目か。
心臓があり得ないくらい脈打っている。胸に手を置き、数回深呼吸をした。反対の手を握りしめて、モトキの元に向かう。
平常心、平常心、いつも通りの態度で。考えれば考えるほど"いつも"がわからなくなってくるのは不思議だ。
「モトキ、お話中ごめん。ちょっといいかな?」
喋っていた友達にちょっと待ってて、とことわりを入れ立ち上がる。"ちょっときて"とモトキに背を向けて目的の場所に歩き出す。どこまでいくの?と聞かれ、場所が場所なだけに出来るだけ明るい声で"内緒"とだけ答えておいた。
目的の階段に着く。"俺ここ始めてきたかも"と楽しそうにしているモトキ。人の気も知らず、と思ってしまうのはあまりにも勝手なことだろうか。
「モトキ・・・あのね」
名前を呼べば優しい目元か此方を見る。
その笑顔が、声が、全てが。
「好き」
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#Mitsumaru(プロフ) - めいみさん» やったぜ(笑)楽しみにしてます♪(`ω・´) (2019年2月17日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 雨さん» ありがとうございます!そう言って頂けるとすごく嬉しいです(つд;*)お話も終盤ですが、二人の恋を見守って頂けると嬉しいです♪ (2019年2月17日 22時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 届くまで*モトキ楽しく読ませてもらってます!キュンキュンしたり、ハラハラしたりとても面白いです、更新が待ち遠しいほど... (2019年2月17日 21時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - #Mitsumaruさん» 前恋と同じようにページ追加するので大丈夫ですよー(*´ω`*) (2019年2月17日 10時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
#Mitsumaru(プロフ) - あとページ、2pしかありませんが、、大丈夫ですかっ?!(;・д・)ノ (2019年2月16日 23時) (レス) id: 4e9cfe60b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2019年1月23日 18時