ふたり * 番外編 01 ページ6
シルク side
遠征先は東京より寒く、ランニングをしようと思ったのだが、夜の気温に触れた瞬間その意思は消えた。
ダホと俺が編集するなか、マサイが何やら落ち着かないようで、ベッドの上であっちにコロコロこっちにコロコロ動いている。いい加減に気が散るので大人しくして欲しいところだ。
ン「じっとしとけよ」
ンダホが突っ込む。
マサイはガバッと起き上がって、落ち着かない様子で話始めた。
マ「なぁ、モトキどうなったかな!?」
あぁ、そう言うことか。
心配してるのか楽しんでるのか、どちらにせよ凄く前のめりでいるのは間違いない。
両想いだと知ってる俺に言わせてみれば、ほっといてもきっと時期にくっつくであろうアイツらの今にはさして興味はない。まぁ、焦れったいのは事実だが。
それにヘタレモードのモトキくんが1日で飛躍的な何を起こしてるとも思いがたい。となれば、これからも彼らのミリ単位にも思える恋路を温かく見守るしかないのだ。考えると焦れっったすぎでイライラして発狂しそうだ。
ン「モトキには"返し狼"になるなって云ってるから」
マ「は?返し?」
ン「送り狼の鍵返しバージョン」
マ「いやー、モトキに限ってねぇだろ」
マサイの発言そのまま同意見だが、そのくらいの度胸は欲しいところだ。あくまでも、度胸が。時刻は22時を少し過ぎたところ。明日の撮影の準備も終わって、この編集を終えれば今日の仕事は終了だ。割りと余裕がある。スイッチでも持ってくれば良かった、スマブラする時間もあったのに。そんな事をぼんやり考えていると、マサイが電話を掛け始めた。
まぁ間違いなくモトキにだろうが。モトキは今日セカンダリの編集をしてるはず。Aちゃんに鍵を返して、今頃家でスマブラでもしてるのか。いや、俺どんだけ、スマブラしたいんだ。無駄な自問自答をしてたその時。
マ「・・・え、は?今Aちゃんの家なの?」
想像もしてなかった、情報に編集の手を止めマサイの方を向く。マサイも想像してなかったらしく固まっている。そんな中ンダホだけやけにテンション高く"もっきゅーん!!"と小声で叫んでいた。
マ「それじゃ、とりあえず、鍵はAちゃんの手元に戻りそうだし、安心したから撮影にもどる事にする!」
電話を早く切るための口実、撮影中って言うのは便利らしい。マサイが電話を切る。"うぉーっ"とマサイの叫ぶ声が響く。
ン「え?何?モトキ、Aちゃんちにいんの?」
マ「夕飯一緒に食うんだと!」
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マロン(プロフ) - ありがとうございます!検索できました(^-^) めいみさんの作品は読みやすくて、ときめいてしまいます^_^ (2020年12月22日 13時) (レス) id: 28426e30c7 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - マロンさん» コメントありがとうございます♪深海は【この作者の作品を全表示】から見るか、検索欄で「深海 meimi」といれてR18も表示で設定すれば出てきます(*´ω`*) (2020年12月22日 1時) (レス) id: ca651dd0ce (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - 深海を読みたいのですが、探せません(T-T) (2020年12月21日 22時) (レス) id: 28426e30c7 (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - 凄く良かったです! (2020年12月21日 22時) (レス) id: 28426e30c7 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - マサイ愛さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません(>_<)完結して1年たつのに楽しんで頂けて、そしてコメントまで頂けてすごく嬉しいです!!今は更新停止してますが、もう少ししたらまた再開予定なので機会がございましたら、宜しくお願いします♪ (2020年2月20日 10時) (レス) id: ae95782c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年12月14日 22時