帰り道 * 03 ページ23
「お邪魔します」
モ「どうぞー」
マサイくんのお家の時も、シルクくんのお家の時も、見慣れた家の作りだった。でも今回は。
あの二人の、そして私の家とは違う作りのお家。綺麗に片付けられている。
モトキくんはお家に帰るなりクローゼットに向かう。
モ「疲れたよね？風呂使ってね。あと俺の服しかないけど、これでもいいかな？」
渡されたのは、魚のロゴが入ったパーカーとスエット生地のパンツだった。
"俺そんなにデカくないから着れるよね"と自虐的笑って言うモトキくん。お礼を伝えて、遠慮なくお風呂を借りる事にした。
* * *
モトキ side
シャワーの音がする。
メンバーが来たとき、この音を聞くのに何とも思わないのに。別にこの先にやましい事を考えてるわけでも何でもないのだが、やはり意識しないと言うのは無理な話だ。
警察署に行く前に、思わず伝えてしまった自分の気持ち。今度こそしっかり伝えよう。そう自分に言い聞かせる。
本来今日はデートの約束だったのだが、昨日の事もあるし、Aちゃんも疲れてるだろう。
寝て、起きたら話し合おう。
そこまで考えて、ふと気づく。
「あ、寝る場所」
シルク達が泊まりに来たときに使う布団があるから、それをとなりの部屋に敷こう。そうこう考えてる間にAちゃんが戻ってきた。
「シャワーありがとう。これフィッシャーズのパーカーだったんだね」
お風呂上がりのAちゃんはとても・・・。
顔に熱が上るのを誤魔化すように話しかける。
モ「寝るのAちゃんはこっちの部屋でいいかな？」
男女、俺たちの関係、昨日の事件、そんな事からこの提案に"yes"以外の答えはないと思っていた。だからこそ。
「・・・一緒の部屋じゃ、ダメ？」
分かりやすく固まってしまった。いつもは動揺も誤魔化せたりするのだが、今の破壊力は。
勿論深い意味はなく、ただただ一人が怖いからとわかっていても、だ。
「ダメ、かな？」
モ「え、あ、大丈夫！Aちゃんが大丈夫なら布団こっちに運ぶよ」
となりの部屋から自分の寝室に布団を運ぶ。
メンバーだったら、当たり前の位置に布団を敷く。並んだ布団はいつもより近く感じる。
「じゃぁ、俺も風呂入ってくるね。疲れてるだろうから先に寝ててね」
そう伝えて、風呂に向かう。
そして服を脱ぎながら気づいた。先に寝てて発言で、俺の気持ちをちゃんと伝える機会を自分で潰してたことに。
苦笑いで風呂場のドアを開けた。
風呂場はいつもより暖かかった。
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マロン(プロフ) - ありがとうございます！検索できました(^-^) めいみさんの作品は読みやすくて、ときめいてしまいます^_^ (2020年12月22日 13時) (
レス) id: 28426e30c7 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - マロンさん» コメントありがとうございます♪深海は【この作者の作品を全表示】から見るか、検索欄で「深海 meimi」といれてR18も表示で設定すれば出てきます(*´ω｀*) (2020年12月22日 1時) (レス) id: ca651dd0ce (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - 深海を読みたいのですが、探せません(T-T) (2020年12月21日 22時) (レス) id: 28426e30c7 (このIDを非表示/違反報告)
マロン(プロフ) - 凄く良かったです！ (2020年12月21日 22時) (レス) id: 28426e30c7 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - マサイ愛さん» お返事遅くなってしまい申し訳ございません(>_<)完結して１年たつのに楽しんで頂けて、そしてコメントまで頂けてすごく嬉しいです！！今は更新停止してますが、もう少ししたらまた再開予定なので機会がございましたら、宜しくお願いします♪ (2020年2月20日 10時) (レス) id: ae95782c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2018年12月14日 22時
