１つずつ * 02 ページ37
A side
心臓が止まるかと思った。
まだ家から出たばかりだったのに。
あの時、マサイくんが髪に触れながら微笑んであんな事言うから・・・。
マ「・・・可愛い」
思い出すとまた一気に顔に熱が登った。
慌ててうつ向くと、前を歩いていたマサイくんの背中にぶつかる。
思わず変な声を出してしまい余計に恥ずかしくなった。マサイくんは笑いながら振り替えって、"到着"と一言。いつの間にかマスクと眼鏡を。
一歩横にずれて前を見ると、水族館の入り口が。回りを見ればカップルばかりで、少し照れてしまう。
私達も他の人から見たら、ちゃんとカップルに見えてるのかな。心配でもあり、嬉しくもある。
マ「ちょっと待ってて」
「え？はい」
そう言って小走りで行ってしまう。
見上げると、秋晴れの空は青く。視線を戻せばカップルばかりで。人気のスポットなのだろうか。こう言ったことに疎すぎてそれすらわからない。ただ言えるのは"水族館"と言うワードがデートっぽいという事。
女「あーっ、ちょっと待ってよー」
男「はぐれるぞ、ほら」
目の前のカップルが手を繋ぐ。
差し出された手に、極自然に指を絡め・・・
マ「っと、お待たせー」
「ひゃぁっ！！」
後ろからの声に思わずまた変な声を上げ驚いてしまう。ドキドキとなる心臓がバレぬよう、振り向けば、また笑っているマサイくんが。
マ「さっきからAちゃん、変な声ばっか」
「そんなことないです！」
ちょっと膨れて返せば目の前にずいっと現れる紙。チケットだ。
「えっ、あっ、すみません！お金、お渡しします」
そう言ってバッグに手を掛けると目の前チケットがスッと引かれそのまま私の頭の上に。これがチケットでなく例えば本だったのならきっと"コツンッ"と音がするのだろう。
チケットで頭の上をヒラっと叩かれた。紙１枚なので叩かれたと言っても痛くも痒くもないのだけど。
マ「このくらい任せんしゃい、ほら行こうっ」
そう言って入り口に向かって歩きだす。
一瞬にして映像が流れ込んでくる。さっきのカップルの手を繋ぐ瞬間。当たり前に極自然に 指を絡めて手を握る。ふと周りを見ても、皆。
自分の中に浮かんだイメージに赤面してしまう、私達が手を繋いでる所なんて。
マ「Aちゃん、どうしたー？」
少し前を歩くマサイくんから声が。
「なっ、何でもないですっ」
今日は１日、心臓が持つかが心配だ。
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めいみ(プロフ) - 善処さん» わあぁぁぁぁ(´；ω；`)ありがとうございます....！！読んで頂けるだけでも嬉しいのに(´；ω；`)本当にありがとうございます！！！これからもどうぞ宜しくお願いします(*´ω｀*)♪ (2019年10月19日 15時) (
レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - マさん可愛いすぎます！いつも楽しく拝見してます。私もお話を読む度に一番右の星を押してしまいます。既に押してあるので反映されませんが… (2019年10月19日 14時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - らいあさん» めっちゃうれしいです、ありがとうございます（；△；）コメントも評価もお気に入り登録も、本当に支えになります！！こんな自己満妄想なお話ですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 7fd022a576 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - 1つの話更新されて読むと指が勝手に1番右の星押すんです、でも既に押してあるから評価できないんです… (2019年10月18日 19時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - バニレさん» 難しい言葉は私がわからないので基本出てこないかと思います(笑)「1つずつ」は05で終わりですが、次の話はカッコイイマサイくんとは遠いかもです、ごめんなさい(笑) (2019年10月18日 0時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年9月25日 21時
