不安 * 02 ページ47
A side
正直、せっかくの新しいカフェでのランチは味もなにもあったもんじゃなかった。同僚の話もちゃんと頭には入ってこなくて。
午後はいつも以上にペースを上げて仕事に打ち込んだ。なにも考えず仕事の事だけ考えているとまだ少し心が安定する気がしたのだ。
同僚の子に"綺麗になった"と言われたのは凄く嬉しかった。実際のところどう変わったのかは自分では何とも言えないが、"変わろうとした"のは事実だ。
マサイくんとお付き合いするようになって、今まで以上にメイクや髪型など気になるようになった。それは無理をしているとかではなくて、自分がそうなりたい、という気持ちから来る変化だ。
でも。
私がどう頑張っても、あの女の人には敵わない。スラッとした手足、切れ長の目元に上品に笑う艶やかな口元。やや明るめの髪を片方に流して。女の私から見ても凄く色気のある、綺麗な女性だった。
結局仕事が終わってもモヤモヤする気持ちは消えなかった。
会社を出てぼんやりと歩いていると後ろから声を掛けられた。
柚「A！」
振り向けば、柚木さんが。
"カフェどうだった？"と聞いてくる柚木さんは、先輩なのに何だか尻尾をぶんぶん振ってる子犬みたいで、思わず笑ってしまった。
柚「あん？何で笑ってんだよ」
「いえ、ふふっ、ごめんなさい。カフェなんですが、考え事してて、あんまり、覚えてなくて、はは・・すみません」
どんどん萎んでいく語尾。
もうだめだ。耐えきれなくなり下を向くと、頬を伝う涙。大丈夫、柚木さんにはバレてない。
"ポンポン"
頭に重みを感じる。手だ、柚木さんの手。
柚「まぁ何だ、何かあったら
視線を少しだけ上げると、柚木さんの視線は前方を向いていた。きっとわざと見ないでくれたのだろう。この人が先輩で、本当に良かった、そう思った。
「ありがとう、ございます・・」
柚「おう。そんじゃ、帰るか。じゃーな！」
そう歩いていく柚木さん、軽く会釈をして見送った。
考えても仕方ないのだ。見たことは変わらないし、変えようもない。でも、真実と私が考えてる事が同じとは限らない。ちゃんと聞かないと。マサイくんならちゃんと話してくれる。
不安は消えないけど、ちゃんと真実が知りたい。
そう思った時だった、スマホに通知。
"お疲れ！今日俺んちで夕飯どう？手作りじゃないけど、用意するよ！"
マサイくんが、そんな事するわけない。
信じたい、だから。
聞きたい。
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めいみ(プロフ) - 善処さん» わあぁぁぁぁ(´；ω；`)ありがとうございます....！！読んで頂けるだけでも嬉しいのに(´；ω；`)本当にありがとうございます！！！これからもどうぞ宜しくお願いします(*´ω｀*)♪ (2019年10月19日 15時) (
レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - マさん可愛いすぎます！いつも楽しく拝見してます。私もお話を読む度に一番右の星を押してしまいます。既に押してあるので反映されませんが… (2019年10月19日 14時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - らいあさん» めっちゃうれしいです、ありがとうございます（；△；）コメントも評価もお気に入り登録も、本当に支えになります！！こんな自己満妄想なお話ですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります♪ (2019年10月18日 19時) (レス) id: 7fd022a576 (このIDを非表示/違反報告)
らいあ(プロフ) - 1つの話更新されて読むと指が勝手に1番右の星押すんです、でも既に押してあるから評価できないんです… (2019年10月18日 19時) (レス) id: 5fea82385a (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - バニレさん» 難しい言葉は私がわからないので基本出てこないかと思います(笑)「1つずつ」は05で終わりですが、次の話はカッコイイマサイくんとは遠いかもです、ごめんなさい(笑) (2019年10月18日 0時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meimi | 作成日時：2019年9月25日 21時
