夜道 * 05 ページ21
元「え?彼氏って君だったの?」
モ「えぇ。これ以上やめてもらっていいっすか?A嫌がってるみたいだし」
私の前に立って、守ってくれる。
元「あぁ、失礼。そっか君が彼氏か。良かったね、A。それじゃぁ、俺は失礼するよ」
"じゃぁねA"なんて手を振りながら帰って行く後ろ姿に、張り詰めていたものが切れて、その場に座り込んだ。
"大丈夫っ?"と心配して支えようとしてくれたモトキくんの顔を見たら余計に安心して涙が出てきた。
ン「なんなのアイツ・・・ないんだけど」
シ「モトキが出なかったら俺殴りかかってたかも」
マ「俺もキレそうだったわ、温厚なモトキを怒らせるとかある意味すごいけど」
「皆、ほんと、ごめんなさい、ありがとう」
"なんでAちゃんが謝るの"なんて頭にぽんと手を乗せられモトキくんに怒られる。
そんな行動ですら安心材料にしかならなくて、余計に涙が出てくる。
モ「てゆーか、ごめん、嘘ついちゃったね、彼氏だって。あの方が効果あるかと思って」
そう言われてさっきのモトキくんの台詞が頭のにかに浮かんでくる。
"俺のなんで"
"A"
思い出すと一気に顔が赤くなる。
「あっあの、かばってくれて、その・・・凄く、嬉しかった、です」
うまく笑顔を作れただろうか。
マ「Aちゃん真っ赤!・・・ってなんでモトキまで赤くなってんだよ!」
シ「もしかして、今さら言ったことに照れてんの?」
ン「もっきゅん可愛いっ」
モ「あーもう、うるせー!!どうせ慣れない事したよ、俺は!」
皆のやり取りを見てたらこっちまで笑顔になれる。この人達は本当にすごい。
「モトキくん、皆、ありがとう!」
モ「じゃぁ、改めて。帰ろうか」
皆で並んで歩く。
隣を歩くモトキくんの顔を盗み見る。
皆にこんなに優しいのかな。
例えば、私以外の女の子・・・そもそも彼女とかいないのかな。私、何にも知らないな。
そんな事を考えてたらモトキくんと目があって、また顔に熱が集まる。誤魔化す為ににへらっと笑顔を向ける。
何を考えてるんだろう、なんでこんなに考えちゃうんだろう。
さっきかばって貰ったから意識してしまっているのか。
ゆっくりな足並みと少し早まる鼓動。
外はもう寒くてもうすぐ12月。
色んな事が動き出す。
* * *
?「すみません、ちょっといいですか?」
元「・・・はい?」
色んな事が。
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めいみ(プロフ) - Chさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´ω`*)初めて書いたフィッシャーズの夢小説なので、そういって頂けると本当に嬉しいです♪短編もあるのでよろしければそちらもご覧下さい♪♪コメントありがとうございました! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
Ch(プロフ) - 前途多難な恋だから、めちゃくちゃツボですーーー!!!最高すぎて何て感想を述べたらいいかわからないので、めちゃくちゃ好きですとだけ!言わせてください! (2019年9月6日 19時) (レス) id: 14fa37869b (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - そいさん» そいさん、コメントありがとうございます!好きだなんて、ニヤニヤしちゃいます(笑)こんなお話でも読んで頂けて楽しんで頂けているのであれば、本当に嬉しいです(つд;*)仕事終わり次第今日中更新できると思うので、今しばらくお待ち下さい♪ (2018年12月12日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
そい(プロフ) - あの 好きです(語彙力喪失 展開が私好みすぎて……めっちゃ焦れったいけどもっと焦らしてくれなんてMっ気のあるようなこと考えながら更新があるたびに最初から読み直してます笑笑 (2018年12月11日 22時) (レス) id: 251e5350d1 (このIDを非表示/違反報告)
めいみ(プロフ) - 自然(??ω??)?さん» ありがとうございます!!そしてご指摘まで(つд;*)めっちゃ恥ずかしい間違いしてますね、私(笑)地味に訂正していきます!一応半分は終わりました!また何かあったら是非教えて下さい(つд;*) (2018年12月3日 17時) (レス) id: 41934aeb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meimi | 作成日時:2018年11月6日 23時