【呪術廻戦】最強は2人もいりません【五条悟】 (ページ4)

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「今どういう状況？」

「五条先生、一条先生……！」

私達が観光してから恵の場所に向かうと、そこにはボロボロの恵と半裸の男がいた。

「やぁ！来る気なかったんだけどさ……いやぁボロボロだねぇ。2年のみんなに見せよーっと」

パシャパシャ写真を撮る悟は一度空気を読むことを覚えて欲しい。

『悟、あとで私にも送っといて』

「りょうかーい」

でも撮ってしまったものは仕方ないよね。

『ていうかさぁ、見つかった？』

悟が私や2年に写真を送りつつ、私達の状況を説明しているが、大事なのはそこではない。

特級呪物の場所を見つけないと私達は帰れないのだから。

だが、いつだって物事は思うように進まない。

「あの、ごめんそれ俺食べちゃった」

ここで出てくる半裸の男。

「『まじ？』」

「「まじ」」

28年間様々な出来事があったけれども、非術師が特級呪物を食べても普通に過ごせるなんて初めての出来事だ。

『嘘かと思ったけど、混じってるねぇ』

「うける。体に異常は？」

「別に」

「宿儺と変われるかい？」

「宿儺？」

この坊やはどうやら自分が食べたもののこと何一つ分かってないみたい。

『いやぁ、なかなか度胸のある子だねぇ』

「なかなかいないよ、こんな人材。……10秒だ。10秒経ったら戻っておいで」

「でも」

「大丈夫。僕、最強だから」

『格好つけんな。最強は私だ』

「はぁ、Aがいると締まらないねぇ。恵、これ持ってて」

え、今こいつ喜久水庵の喜久福を投げやがった？殺す？殺す？

先食べててもいいかな。

『ねぇ、めぐみーん。それ私にちょうだい？』

「一条先生、状況把握は出来てます？」

『なんか悟戦ってんね』

「よくそんな状況でそんなこと言えましたね」

『10秒もあれば大福1つ食べれるじゃん！』

どうせ悟が負けるわけないもの。心配するだけ無駄。

そんなことしてるくらいなら大福食べたかったのに恵は誰に似たのか厳しいねぇ。

『ほら、終わったみたいだよ。あの子しっかりと宿儺を制御出来てるみたいだし』

気絶させた男を抱えた悟と恵が何か話しているけど私は食欲と睡眠欲しか頭にない。

うん、帰ろう。

2人の中で決着ついたみたいだし。

『悟ー！私先帰ってるね。あ、大福もちゃんと丁寧に持って帰るから安心して』

「は？うそでしょ」

『じゃ、めぐみん今日はお疲れ！ばいばーい！』

ふふ、愛しの我が家。ただいま。