其の百二十六 生徒会長 ページ9
すっかり良くなった様で戻って来た男性
ちゃんと、役目を果たそうとする人は
嫌いじゃないですからねぇ。
『おや、大丈夫でしたか？』
「ああ、もうすっかりね。
いつも君の周りには優秀な人材が集まるな」
『ふふ、私の家族ですから』
元の彼へとバトンを回す
「すげぇもんだな、たい…おっと、桜花」
『薬研、適切な処置有り難うございます』
「俺っちに出来ることをやったまでだ」
薬研は元々の格好がパーティーに向いてる
少しキッチリした服装ですから…ね？
『薬研、国広…今日と言う日を楽しみなさい』
「良いのか？」
『ええ、美琴と凛、椿が待ってますよ』
ちょっと、緊張のせいで
変な汗をかいてしまいました。
ふふ、まぁ…私だって人ですからねぇ？
緊張もない訳が無いですし、疲れない訳もない
不安だっってあるし、恐怖もある
飲み物を受け取り、壁に寄りかかる
「大丈夫か？」
『ああ、国広…心配をかけてすみませんね
ちょっと、気張る事続きだったもので疲れが。
ほら。君も行ってきて下さいな』
練習無しのぶっつけ本番なんて
誰だって慣れてる人でも緊張しますよ
国広も渋々でしたが、薬研の元へ向かった。
それを見計らったかの様に
こちらへと歩いてくる彼
「今年も素晴らしいかったよ」
『おやおや、生徒会長がわざわざ
こんな所にいらっしゃるなんて』
整った容姿、圧倒的な魅力に
ずば抜けて高いカリスマ性、財力
灰色に近い銀髪に蒼眼の長身
いわゆる、ハーフって聞きましたがね
勿論、白人とのハーフだそうで
色白の絹の様な女性顔負けの美人
「ずっと会いたかった。
寂しかったんだよ、君が居ないから」
すらりとした細長い指が頬を撫でる
慈しむ様に触る、その指を手で弾く
執着なんて無い彼が唯一手に
入れられなかった私。
だからこそ、固執したのやも知れませんが
『ふふ、触らないで貰えます？
シアン…私に貴方の魅力は通じませんよ』
それこそ、じじ様の方が美しい
薬研と目が会い、そちらへと足を向ける
が、彼に背を向けたのが悪かったのか
水が床に落ちる音がする
「おっと、すまない。
ドレスが濡れてしまったね
向こうに着替えを用意してある」
わざと、手元のグラスの水を掛けたのか。
ああ…なんて面倒臭いのでしょう
一緒に行こう、そう手を引かれる
『もう一度言います、
シアン・クロフェード私に触れるな』
冷たく声が響いた
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マイ - 続き楽しみです！更新頑張ってください♪ (2017年7月22日 14時) (
レス) id: 5c80885bd7 (このIDを非表示/違反報告)
シオン＝ロゼリア(プロフ) - 美由紀さん» ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2016年12月27日 2時) (レス) id: b92b75d52f (このIDを非表示/違反報告)
シオン＝ロゼリア(プロフ) - 竜菜さん» すみません！！ミスです、ご報告ありがとうございます。訂正させて頂きますねコメントありがとうございます (2016年12月27日 2時) (レス) id: b92b75d52f (このIDを非表示/違反報告)
美由紀(プロフ) - この話めっちゃ良いですね！楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: 9e4be1b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
竜菜 - ……？あ？どうされました？ミスですかね…？とても面白いです！更新頑張ってください！ (2016年12月26日 12時) (レス) id: b7f7ed3109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2016年7月21日 21時
