其の百二二十 張った糸の如く ページ13
変な化け物みたいなのが消えて、
すぐAちゃんとお兄達の元へ駆け付けた
皆、一目で分かるくらいには
イライラしてるしピリピリもしてた。
勿論、温厚で怒らなそうだと感じた
Aちゃんでさえイラつきを隠せていない
そんな中、クラスメイトの明るい声が聞こえた
そんな彼も今だけは空気を読んで欲しかった
Aちゃんは不機嫌そうに、貴方は…と
呟いたから顔は認識しているのだろう。
「で、何お前」
お兄ちゃんは明らかに機嫌が悪かった
9割型阿呆な事をしているのに残りの1割
真面目にキレる事がある。
普段怒らない人が怒るのは、かなりヤバイ
「次期審神者候補生の橘佳祐デース☆
先輩達の援助に来ましたぁー！」
「また濃いのが来やがって！！
キャラ多くて面倒なんだよ！！」
『ふむ、キャラが多いのには一理ある
翔陽…貴方が削れてくれますよね』
「えっ、ちょっ…えっ？」
Aちゃん達が全力で空気和ませてくれた
いや、Aちゃんは本気だったかも
知れないけれどお兄、さっきみたいに
怖い顔してないから大丈夫…かな？
「えぇー俺は無視ぃ！？辛辣」
「失せろ、目障りなんだけど。
美琴に凛。後は椿君だっけ？
今逃しちゃったけどコレが審神者」
「ひぃっ…」
まだ永兄は怒ってるけどねぇ…
予想はしてたけれど意外とハードそうだ
『山吹、結界はもう剥がせますか？』
「ああ、すぐに解ける」
『なら、私の家にいらっしゃい。話はそこで
あまり薬研を連れ歩くと一期に怒られる』
瞬間、世界が動き出した。
少し散らかしてもしまったせいか
どよめきが有ったけれど気にせず歩んで行く
時を止めた事に対して早い所
報告書と始末書と色々書かなくてはいけない
そう困った様な笑みを浮かべて。
「そうだ！お嬢さん、お怪我は…？」
『ああ、大丈夫だよ椿。
覚悟がある者はついて来なさい』
私は迷わず歩みを進める
元々、審神者と言う仕事について理解はあった
知識もある覚悟もある、なら今更悩む事は無い
「Aちゃん、力になれるのならなるよ
どうせ、遅かれ早かれ審神者になるもの」
「それも、そうだね。
手伝うよ、私達で良ければ」
「お嬢さん、俺はお嬢さんを守ると
幼きあの日に誓いました…
貴女はお強い。でも、俺でも力にはなれる
お供致します、この命尽きるまで…」
「おっ、俺だって頑張れるし！」
新規審神者候補生、4名…精進す。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←其の百二十九 その闇、鬼なり
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マイ - 続き楽しみです！更新頑張ってください♪ (2017年7月22日 14時) (
レス) id: 5c80885bd7 (このIDを非表示/違反報告)
シオン＝ロゼリア(プロフ) - 美由紀さん» ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2016年12月27日 2時) (レス) id: b92b75d52f (このIDを非表示/違反報告)
シオン＝ロゼリア(プロフ) - 竜菜さん» すみません！！ミスです、ご報告ありがとうございます。訂正させて頂きますねコメントありがとうございます (2016年12月27日 2時) (レス) id: b92b75d52f (このIDを非表示/違反報告)
美由紀(プロフ) - この話めっちゃ良いですね！楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: 9e4be1b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
竜菜 - ……？あ？どうされました？ミスですかね…？とても面白いです！更新頑張ってください！ (2016年12月26日 12時) (レス) id: b7f7ed3109 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シオン | 作成日時：2016年7月21日 21時
