其の百二十八 身に刺さる ページ11
「あの子達、兄が審神者ってだけで
このパーティー来てるんだってぇ！」
「審神者ってだけで家族まで
優遇されるなんて気に入らなぁ〜い」
Aちゃんが居なくなってから、
一気にコッチに視線が集まる。
アンタらだって、家族が金持ちってだけなのに
私と美琴だって、本当は此処に来たくなかった
元いた学校で仲良く平和に暮らしていたかった
兄が審神者だから妹もその力がある
そんな下らない事で前の友達と引き剥がされた
まぁ…本当に審神者力があったから
此処に残されてるんだけどね。
「…チッ、またアイツら」
「落ち着いて、凛」
Aちゃんは、名家出身で審神者なんだろう
「君達はAと同じクラスの子だったね
…あと、クソ番犬君も一緒なんだァ？」
「お嬢さんにゾッコンのクサレ生徒会長が
護衛である僕とご学友に何か用でもォ〜？」
うっひゃー、一触即発ですか。
怖い怖い。何が高貴で温厚な王子だよ
よっぽど、傲慢で自分勝手な
独裁者って言葉の方が似合う。
まぁ、あと数ヶ月の辛抱なんどけど
「…てか、美琴。会長の後ろに
何か黒い嫌な感じのするモヤない？」
「…うん、ある」
Aちゃんなら何とかしてくれそう。
でも、さっき何かあったみたいで今は居ないし
「うへぇ…やっぱココの空気嫌いだわぁ〜
てか、Aは何処にいんの？」
「Aﾁｬﾝ水かけられたから
今着替えてて、すぐ来るって」
目を疑った、普通なら帰って来れない
彼らがそこにいたから。
「えっ、嘘…馬鹿兄貴…！？」
「おっ、凛と美琴じゃん！
Aとはもう仲良くなったか？」
「Aって…Aちゃん！？」
「おう、桜花A。
俺らの優秀な審神者仲間だよ」
耳を疑う事は無い、予想はついていたから。
『ふふ、今宵は新月…』
「闇に生きる者の力が増す時。
故に、正体がバレやすくなるんだぜ？」
「力が強くなるとは言え、
程度が知れてるんだよねぇ〜」
Aちゃん、馬鹿兄、永兄
私の知ってる”いつも”とは違う彼ら
綺麗な和服に身を包んで、
妖艶で恐ろしくも神秘的だった。
『山吹お願いします』
その一言で、会場を
囲むように結界が現れる。
その場にいた人が次々と倒れていく
Aちゃんは刀、お兄は
永兄は扇、山吹？さんは呪符。
傍から見ても強い事が解る
『尋ねます、貴方は誰だ』
ぐにゃり。闇が、広がった。
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マイ - 続き楽しみです！更新頑張ってください♪ (2017年7月22日 14時) (
レス) id: 5c80885bd7 (このIDを非表示/違反報告)
シオン＝ロゼリア(プロフ) - 美由紀さん» ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2016年12月27日 2時) (レス) id: b92b75d52f (このIDを非表示/違反報告)
シオン＝ロゼリア(プロフ) - 竜菜さん» すみません！！ミスです、ご報告ありがとうございます。訂正させて頂きますねコメントありがとうございます (2016年12月27日 2時) (レス) id: b92b75d52f (このIDを非表示/違反報告)
美由紀(プロフ) - この話めっちゃ良いですね！楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2016年12月26日 22時) (レス) id: 9e4be1b4f0 (このIDを非表示/違反報告)
竜菜 - ……？あ？どうされました？ミスですかね…？とても面白いです！更新頑張ってください！ (2016年12月26日 12時) (レス) id: b7f7ed3109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2016年7月21日 21時
