387．死角〜you〜 ページ23
玉子焼き・・だけ
じゃない
私が作ったものは
何だか
どっかが
イマイチなものばかり
笑えるほど、不味くはなくて
誉めれるほど、美味しくもない
うまくやらなきゃって
思えば思うほど
うまくいかない
正に
これ
負のスパイラル
「・・ホント、イマイチ
美味しくないな、これ」
こんな微妙な料理
人様に食べさせるワケにいかない
作り直さなきゃ・・
佐久良「そうかな？
普通に美味しかったけどね？」
フォローなのかもしれないけど
すべてが嫌みに聞こえる
だから私は
半ば睨むようにそちらを向いた
「お世辞は結構です、部長」
佐久良「いやいや、お世辞じゃなくて本当
ごちそうさまでした」
「やめてください
それが美味しいとか部長ヘンですよ？」
佐久良「ヘンて・・。上原ちゃんこそやめようね？
菜箸、人に向けんのはさ？(汗)」
「って、食べたんですか？」
佐久良「うん、どれも美味しかったよ」
部長がニコリと笑って洗い出した
空っぽのお皿を見て
ふと、思い出す
そー言えばこの人、部下のミス
フォローするのすごく上手な人だ
部長のこと割りと・・いや、めちゃくちゃ？
苦手だったけど
そこは、やっぱ流石だなって
認めざるを得なかったんだった
「無理させて申し訳ありません・・」
佐久良「無理してないよ？
どれも本当に美味しかったって」
「わぁ・・出た。嫌み」
佐久良「出てない、誉めてるよ(笑)」
「だって全滅ですよ
部長って味覚オンチですか？」
佐久良「失礼だな(笑)
本当に美味しかったんだって
独り暮らし長いからかなー？
手料理、すごい染みてさスゲー美味い・・
って、上原・・？」
今度は
失敗しない
絶対
失敗できない
だから
急いで作らなきゃ
涙で何にも
見えなくなる前に・・
・
・
佐久良「尾野ちゃん、悪いんだけど
上原ちゃんのこと頼んでもいい？」
尾野「私ですか？」
佐久良「うん、お願い」
尾野「・・はい」
佐久良「高さ的には足りないとは思うけど、でもやっぱね？」
尾野「櫻井さんじゃなくて・・いいんですか？」
佐久良「うん・・」
誠さんが住んでいたこの部屋は
アイランドキッチンとか言うシャレたヤツで
きっと、丸見えだったと思う
死角になるのは外しかない
私は１人、バルコニーへと戻った
拭っても
拭っても
出てくる涙を
何とか抑えるために
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優理花(プロフ) - やっちさん» なんと!続きを気にしてくださるとは嬉しいです。やっちさん、しばしお待ちを (2022年6月12日 18時) (
レス) @page42 id: c93a143cb1 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月9日 20時) (レス) @page43 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
優理花(プロフ) - さくら子さん» さくら子さん、お返事遅くなってごめんなさい！随分経ってしまったんですけど、今のお気持ちはどうですか？こーゆーのってゆっくりでいいと思うし、例え離れていくことになっても間違いではないと思います。辛い時に、コメントありがとうございましたm(__)m (2017年9月16日 23時) (レス) id: e95f730760 (このIDを非表示/違反報告)
さくら子 - 優理花さん、はじめてコメントします。私は優理花さんのようには思えないです。やっぱ嫌です。昨日のしやがれも苦しくて観れませんでした。でも、嫌いになれないから泣く泣くでも消化しなきゃですよね。作品、先が読めなくて気になります。また更新してください。 (2017年2月26日 13時) (レス) id: 257674c1b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優理花 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yujari1123
作成日時：2017年2月26日 5時
