▲衝撃 ページ2
佐賀美先生side
俺は驚いた。
あの天祥院英智とAAが付き合ってたなんて。
この学院で1番中が悪いんじゃないか、ってぐらいの2人が。
佐先「…それで?」
「英智との記憶も全部無くなってるからさ…付き合ってたなんて…覚えてなかったよ。」
佐先「…」
「知らないまま、Aは零と付き合った。」
佐先「そりゃ…また。」
「ね?最低、だよね。」
佐先「お前のせいじゃないだろ。」
「まさか…こんなことになるなんて、思ってなかった。…英智を、零を…傷つけた。」
佐先「…仕方ないだろ。」
「…ほんと…もう、どうしたらいいのかっ…」
佐先「…」
俺はAの横に座り、頭を撫でた。
「…っ…くっ…」
佐先「俺は…こうしてやることぐらいしか出来ないが…、」
「あり、がと…」
佐先「お前も、いろいろ抱えてんだよな…、普段はあんなに元気いっぱい振舞ってても。」
「んっ…っく…」
佐先「…」
急に保健室の扉が開き、朔間零の姿が見えた。
「…れ、い?」
『っ、ここにいたか…探したぞい。』
「ごめ…」
『…なぜ泣いておるんじゃ?』
「…。」
佐先「あ、あぁ…俺が泣かした。」
「え?」
佐先「こう…疲れてて、な、ほら…大変なこともいっぱいあって…お前はよく頑張ってる、みたいな事言ったら嬉し泣き…」
『ほんとうじゃな?』
「…ふふっ…」
佐先「やっと笑ったな、ほらさっさと帰りなさい。これから俺はここで楽しく…」
椚先「陣、さっさと職員室に来なさい、仕事が山積みですよ。」
佐先「…えぇ、あきやんがやって…」
椚先「陣。」
佐先「ほら、お前らも帰った帰った。」
「はーい。」
『A、そろそろ帰ろう、きっと外でワンコたちが待っておるぞい。』
「うん!」
Aside
「ごめん、お待たせ。」
薫「おそい。」
晃牙「ちゃんと俺たちのライブ見てたか!?」
アドニス「腹が減った…」
「ごめんごめん、ファミレスでも行く?」
ファミレスに行く途中、晃牙にライブの感想を求められて、ひたすらライブを褒めまくっていた。
「凄かったよほんと、震撼させられた。」
晃牙「当たり前だろ!」
『我輩、ちと用事があるのを思い出した…先に帰っててくれんかのぉ?』
「?分かった。」
薫「やった、今日はAちゃん…」
晃牙「おい、スケコマシは危ねぇからこっち来い」
晃牙に腕を引っ張られて、晃牙の横に来る。
薫「え〜、ひどい。」
零は学校の方へと戻って行った。
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作者名:お猿さん | 作成日時:2019年9月3日 20時