看病1(リクエスト) ページ19
ピピッ
染井「38.6度、朝方よりも上がっていますね。
病院に行った方が良いと思いますよ。」
体温計を見ながら、染井が声をかける相手は添木Aである。
いつもなら笑顔で反応するのだが、現在は熱でそれどころではない。
添木「…だい、じょうぶ。」
染井「大丈夫じゃないから言ってるんですよ。
もう少ししたら雄太たちが食べ物持ってきてくれますから、食べて薬飲んで病院へ行きましょう。」
いつものようにきっぱりと言い切る染井に添木は断れない。
歳下の染井たちに看病されていること事態が心苦しい。
なぜ染井たちが看病しているかというと、一連の流れがある。
まず、添木の体調不良に気づいたのは生駒であった。
同い年でボーダーに寝泊まりしている生駒と添木は朝の動きがほぼ同じなため、行動を共にする。
しかし、今朝は添木がおらず、おかしいと思った生駒が部屋に行ったところ、添木が寝込んでいたという訳だ。
ここで看病まで生駒がしようとしたが、生駒も大学生であり、講義に出なければならない。
そこで時間のある人間を探した結果、白羽の矢がたったのは染井たちであった。
染井もボーダーに寝泊まりしている人物であり、添木との交流がある。
かつ防衛任務があるため、午前中は学校を公欠する予定だったのだ。
染井は頼まれてすぐに同隊のメンバーに看病のことを報告した。
攻撃手でよく添木に指導してもらっているいとこの三浦はボーダーに来る途中で若村と一緒に色々と買ってくるとの連絡があった。
隊長である香取は返信がないことから、おそらく防衛任務ギリギリまで寝ているつもりなのだろうと染井は思った。
染井は今日の流れを振り返ったところで添木を見た。
染井(この人も体調崩すのね。)
染井にとって、添木Aという人物は尊敬する人物であった。
母校の卒業生であり、元生徒会長。
ボーダーでは上層部を始め、いろいろな人たちから頼られている。
そしてなにより、ボーダーに入ってからとても気にかけてくれたのだ。
大規模侵攻で家族をなくし、ボーダーに入隊した染井にとって、添木Aのケアは心和らぐものだった。
染井(こういったかたちでもお礼ができれば嬉しい。)
染井は内心でそう思いながら、飲み物を用意するために立ち上がった。
162人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヴィー(プロフ) - かなりさん» かなりさん、再びコメントありがとうございます。大分回復してきました!ご心配いただき、ありがとうございます。応援、感謝です!頑張りますね。 (2021年4月8日 20時) (レス) id: 165a850c32 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - お久しぶりです!!お体は大丈夫ですか?入院している事は前から知っていたので、心配です。本当に遅れて御免なさい。これからも、体を休めて頑張って下さい!!ずっと小説などを応援いていきますし、愛していきます!! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 34215c84b5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィー(プロフ) - 巫都さん» リクエストありがとうございます!拙いものになるかもしれませんが、精一杯書かせていただきます。話がまとまり次第更新しますのでお待ちください。 (2021年4月6日 3時) (レス) id: 165a850c32 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - またまたリクエスト失礼します!(笑)添木さんが東さんなど年上の人に甘えてるっていうか、弱みを見せてるようなお話が見たいです…! (2021年4月6日 0時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - ヴィーさん» いえいえ、書いてくださるだけで嬉しいのでヴィーさんが看病するキャラとか書きやすいように書いてもらえたら嬉しいです!楽しみにしてます! (2021年4月3日 18時) (レス) id: 531669d108 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヴィー | 作成日時:2021年3月2日 13時