カウンセラー系ボーダー隊員と！【ワールドトリガー】

師弟1 ページ15

(原作前)



B級ソロ隊員、添木Aの明確なポジションは攻撃手である。


しかし、この度は狙撃手にポジションを変更しようとしていた。



理由は型にはまらない強さを手に入れるため、友好関係を広げて強い組織を作るためである。



添木は狙撃の基本を東春秋から教わっている。
だが、お互いが多忙のため、技術的な細かい面まではなかなか指導する機会に恵まれていなかった。




添木(このままだと、狙撃手に変更した意味がないな。技術も身につけたいし、交流も広めないと…。)




添木自身、現状に少々焦っていた。


取り敢えずは狙撃訓練に参加し、自身のスキルを上げることにしていた。






添木(今日の訓練も変わらずかな？やっぱり指導者は欲しいなあ。)



決して低い順位ではない。しかし、添木の求める理想とは遠い結果だったようである。



悩んでいるそのタイミングで元気の良い声が聞こえてきた。









佐鳥「流石、半崎！今日も精密狙撃ー！」




添木(半崎？確か荒船の隊にいる子だったかな？佐鳥と仲が良さそうだし、高1？関わりの少ない学年だな。)






添木は訓練の結果に目を移すと、半崎の結果も見えた。


添木(凄いな遠い距離でここまでの狙撃ができるなんて。奈良坂や当真に次ぐレベルだ。)









添木はその後、半崎の狙撃の技術が気になり、訓練の時には半崎の様子を観察していた。









一方、半崎はというと…


半崎「はぁ…。」


佐鳥「どうしたー、半崎。ため息をなんてついて。」


古寺「あっ、もしかして添木さん？」



ため息をつく半崎に同い年の狙撃手は声をかける。
古寺は原因が分かったようで半崎に尋ねた。



半崎「…そうだよ。まじでダリイ。何か添木さんに訓練中めちゃくちゃ見られてる。」


外岡「へえ、添木さんがー。でも、色んな人の狙撃結構見てる気がするけど。」


古寺「最近は半崎の様子すごい見てるよね。何かあったの？」


弓場隊の外岡一斗が添木の普段の様子を思い出すように言う。
古寺が何か心当たりはないかと聞くが、半崎はまたため息を吐く。


半崎「分かってたら、こんなにダルいことねえー。
何で俺？何かしたか？」


半崎も思い当たる節がないようである。


そんな時に鶴の一声ならぬ陽気な一声、









別役「えっ、なら直接聞けば良いじゃん！」



そう本物の悪、別役太一の声であった。

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