私の御先祖様は、武装警察２【赤羽業】

３１時間目 ページ46

渚side



今日は月に1度の全校集会。僕らE組には…気が重くなるイベントだ。




｢渚く〜ん。おつかれ〜、わざわざ山の上からこっちくるの大変でしょ〜｣




僕の元クラスメイトがからかってくる。ギャハハとかいいながら去っていった。




前まではそんなことは無かったのにな。





E組の差別待遇はここでも同じ。僕らはそれに長々と耐えなければならない。






列に並ぶ。全校集会が始まった。






｢…要するに、君達は全国から選りすぐれられたエリートです。この校長が保証します。…が、慢心は大敵です。｣



と、僕らの方を向くと






｢油断してると…どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ。｣






｢｢｢あはははっ！！｣｣｣






全校生徒からの笑い。もしかしたら、沖田さんもこんな風に笑ってたりして…



でも、あの人に限ってそんなことはない気がするけどなぁ。







｢こら君達笑いすぎ！！校長先生も言いすぎま…｢言い過ぎたんじゃない、言わなければ良かった話じゃありませんか？｣…は？｣



その瞬間、笑い声が止まった。





今の声は…沖田さんだ！！





｢笑うのが迷惑なら、言わなければいいじゃないですか。それに、油断してE組に落ちるよりも、先生みたないな地味ハゲになるよりよっぽどマシな気がする。ねぇ、みんなそう思わない？｣






お、沖田さん…今のは、本当にまずいやつじゃ…！？






｢…プッ｣



｢｢｢ハハハハハっ！！！｣｣｣







また全校生徒が笑い出す。今度は僕らじゃなくて、僕らのことを貶した校長先生に、だ。





｢ちょ…こら！…はいはい、先生が悪かったです！だから君達静かにしなさい！！｣



｢｢｢はーい。｣｣｣






とんでもない爆弾発言だったけど、僕らの心は少し軽くなった。



やっぱり沖田さんは良い人なんだ。









.

ー理事長室ー


｢！？理事長、この沖田Aという生徒は…｣


｢……元A組の生徒です。成績優秀だったが、ある事情でE組に移ることになったんです。｣





｢…この生徒、いつもの集会の手を…｣



｢……｣









.




.





ーー集会ーー

｢続いて生徒会からの発表です。生徒会は準備を始めてください。｣





すると烏間先生が入ってきた。



多分、表向きの担任として来たんだろう。

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