23時間目 ページ31
「ふぅ。」
…教卓の上でなんか溶けた殺せんせー。あれだ、アイスクリームが溶けた感じ。
全(((溶けた!!)))
「君に作って貰ったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性を増す薬なのです。」
と言いマッハでメグの机に向かいスポンと入る。
「液状ゆえにどんなすき間も入り込む事が可能に!!
しかもスピードはそのままに!!さぁ殺ってみなさい。」
そして今度は教室中をマッハで駆け巡る。みんな銃を出しているが当たりそうもない。
ドドドドドッ
スポ
「ちょっ…無理無理これ無理!!床とか天井に潜り込まれちゃ狙いよう無いって!!」
「なんだこのはぐれ先生!!」
「奥田さん…先生あの薬毒って言ってたんだよね。」
苦笑いで愛美に問うカエデ。騙されたのか。
「……だっ…騙したんですか殺せんせー!?」
殺せんせーは天井の隅に張り付きつーんとなっている。しかも真顔。腹立つな。
「奥田さん、暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ。」
「えっ…」
「どんなに優れた毒を作れても…今回のようにバカ正直に渡したのではターゲットに利用されて終わりです。
渚くん、君が先生に毒を盛るならどうしますか?」
「え、…うーん、先生の好きなの甘いジュースで毒を割って…特製手作りジュースだと言って渡す……とかかな。」
渚に問いかけた後、殺せんせーのいつもの服に入りながら今度は私に問いかけた。
「そう。ではそうするには何の必要がありますか?沖田さん。」
「……相手の気持ちを知る必要。心情を理解すること。あと言葉の工夫。」
「その通りです。上手な毒の盛り方、それに必要なのが国語力です。
君の理科の才能は将来みんなの役に立てます。それを多くの人にわかりやすく伝えるために…毒を渡す国語力も鍛えて下さい。」
そこまで言い終わると殺せんせーはいつもの姿に戻っていた。
「は…はい!!」
それを少し離れていた場所で見ていた私とカエデと渚と業。すると業が
「あっはは、やっぱり暗殺以前の問題だね〜」
渚(殺せんせーの力の前では…猛毒を持った生徒でもただの生徒になってしまう。まだまだ…先生の命に迫れる生徒は、"1人"を除いては、出そうにないや。)
.
.
***
「ーーーーー正真正銘…プロの暗殺者を送り込む。」
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茅すみ(プロフ) - カルマloveこうたLOVEさん» ありがとうございまずぅぅぅぅ!! (2017年9月17日 0時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
カルマloveこうたLOVE - とっても面白いです!!(●´ω`●) (2017年9月16日 20時) (レス) id: 9710838898 (このIDを非表示/違反報告)
茅すみ(プロフ) - よしなさん» ありがとうございます!頑張って更新頑張ります! (2017年8月24日 18時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
よしな - とっても面白いですね!これからも頑張って下さい! (2017年8月22日 11時) (レス) id: 8444393bfc (このIDを非表示/違反報告)
茅すみ(プロフ) - 桜風 結衣さん» 頑張ってくださいw地上に帰れても戻ってきた地獄の紙でまた地獄行きかもしれませんがw (2017年3月11日 4時) (レス) id: 53e4bbf2a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茅すみ | 作成日時:2017年1月9日 21時