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第15話 ページ15

「あっ、いたいたぁ。着いて来ないからさぁびっくりしたよ」

「ごっ、ごめん‥」

「とにかく、沖田君と土方さん。探しに行くよ

この言葉にAが反応した。

「あの、二人がどこに行ったか知ってるんですか?」

「はっ?まぁ、知ってなくは無いけど。てか、
あんた誰?何そのクマ」

「あっこのクマはそこのゲームセンターで
取った物で、私はAです」

「えっ!まさか、あんたがA?」

「はい、そうですよ」

「えっと、じゃあもしかして、沖田君と
土方さんとは知り合い?」

「はい。知り合いですよ」

すると、女子二人組は後ろを向いた。

「ねぇ、ちょっと、これチャンスじゃない?」

「えっ?何が?」

「だーかーらぁ、アイツと知り合いになれれば
沖田君と土方さんに毎日会える…OK?」

「あっ、あぁ…OK」

そして、二人組はAの方を向いた。

「ねぇねぇ、私達と友達にならない?」

「え?友達?」

「そう、友達」

「私と友達になってくれるんですかっ!」

「えっ、ええ‥」
(こんなに食い付くとは‥)

「わはぁーいっ」

「あっ、私は由奈【ゆな】こっちは‥」

「詩織【しおり】です。よろしく」

「よろしくっ、由奈ちゃん、詩織ちゃん」

(なっ、この子、可愛いっ‥)

(‥妹に似てる)

「ねぇ、Aちゃん」

「?何ですか」

「沖田君と土方さんにはいつ会えるの」

「えっと、今、二人探してる所で‥」

「もしかして、さっき聞いてきたのは」

「うん。二人の事言ってたから。知ってるのかと思って」

「そう‥まぁ、場所は知らなくは無いけど‥」

その時だった。

「キャァァっ…」

「由奈ちゃんっ」

「由奈っ」

ガチャッ

「おい、勝手に動くな。小娘」

Aと詩織の頭に銃が突き付けられた。

由奈は男に捕まり首に小刀を向けられている。

「お前らぁ、これから俺達が言う事を聞かなかったら、この小娘の命、無いと思え」

由奈に小刀が近づいた。

「イヤッ…」

由奈は涙目になっていた。

「くっ‥由奈‥」

詩織は悔しそうに呟いた。

「いいか、この事は真選組には言うな。まぁ、
言わなくてもくるだろうがな」

「じゃあ、言っても良いんじゃ‥」

私は突っ込んでしまった。

何やってるんだ。私。

「次にお前らの財布をもらう。俺の部下が回って行くから、その袋の中にいれろ」

周りに居た人達が次々に財布を袋の中に入れていく。

「おら、入れろ」

私達の番だ。すると詩織が立ち上がり、

「お願いしますっ。人質は私にしてもらえませんかっ」

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作者名:空色 | 作成日時:2013年7月21日 15時

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