59 ページ11
やけに豪華な司令室のドアを開ける。
ドアを開けると、そこには月夜に照らされたグルさんが居座っていた。
謎 の ラ ス ボ ス 感
tn｢……今だ現場に残っているオスマン以外の10名、無事帰還しました｣
トントンさんが多少いつもより畏まった声色でそう告げる。
チラッと他の奴等を見ると皆少しだけ畏まっているのが分かる。
トントンさんに対し、グルさんは柔らかく笑った。
gr｢………無事で何よりだ、おかえり｣
それに対し、場の緊張が少し解れる。
やっぱりリーダーというもの、かなりの安心感がある。
gr｢……A、宝石｣
『はい』
宝石を渡すよう促されたので素直に宝石を渡す。
グルさんはそれを受けとると、机の上にコトリと置いた。
gr｢良くやってくれた、皆。今夜は少し遅くなってしまったがAの歓迎パーティーの意味も込めた打ち上げだ。だからほら、早く食堂行ってこい｣
雰囲気がいつものグルさんへと戻る。
それに安心し、皆一斉に騒がしくなる。
ガヤガヤとまるで実家のような安心感を覚える。
そしてゾロゾロと皆部屋を出ていく。
すると、｢A、｣と最後になった私にグルさんが声をかけた。
『？どうしました？』
gr｢………良く、やってくれた。見ていてとてもスカッとした｣
『……いや、グルさんに言われた事をそのまましただけですよ』
gr｢いや最後の方はお前の性格の悪さが出てたゾ｣
『そこも含めて私は私なんですよ』
gr｢……実にお前らしい言葉だな。これでようやく"仲間になった"という感覚だ。これからもよろしく頼むゾ、
＿＿＿＿怪盗forest。｣
『それはこっちの台詞ですよ、怪盗グルッペンサン？』
gr｢言うと思った｣
『さすが分かってる』
グルさんと一緒に食堂へと向かう。
扉の外側からでも聞こえる内ゲバの声。
あぁ、こんな感覚は久し振りだな、
ドアを開けると、12人がそれぞれの反応で此方を見た。
待ってました、と言わんばかりの笑顔。
もはや内ゲバの方が大事なのか、相手を掴んだ手を離さずに此方を見る顔。
やっと来た、と呆れるような顔。
この個性の強すぎるメンバーで良くやっていけるな、と思った事はある。
私はグラスに注がれたアルコール度数が比較的低いお酒を手に取る。
全員がグラスを持った所で、グルさんが声をあげた。
gr｢さぁ、パーティーの始まりだゾ！！｣
今夜は長くなりそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タケノコ(プロフ) - 黒猫さん» 御観覧感謝致します＿。面白いと言って貰えてとても嬉しいです。こちらはサブになるので更新頻度は遅めですが、気ままに更新を待って頂けると嬉しい限りです。こんな駄作ですが応援の方よろしくお願いします＿、 (2020年4月21日 8時) (
レス) id: de44396e3f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - めっちゃ面白かったです！次回も待ってます!!!!!!! (2020年4月15日 18時) (レス) id: d73bce5c52 (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - 私もです！ いつも読むたびにとてもワクワクします！楽しみに待ってます！ (2020年4月13日 18時) (レス) id: 412ba03a50 (このIDを非表示/違反報告)
タケノコ(プロフ) - しゃちさん» 御観覧感謝致します＿。もっとカッコよさを引き出せるよう精進して参りたいと思います。どうか、最後までお付き合いして下さると嬉しいです＿、 (2020年4月10日 22時) (レス) id: de44396e3f (このIDを非表示/違反報告)
タケノコ(プロフ) - アテネさん» 御観覧感謝致します＿。自分で言うのもあれですが、読み直すときゅんきゅん来てます。少しずつの更新ですが、これからも見てくれると嬉しい限りです＿、 (2020年4月10日 22時) (レス) id: de44396e3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：タケノコ | 作成日時：2020年4月8日 6時
